面白能楽館へ行ってきました

観世能楽堂 伝統芸能全般に興味はあるのですが、落語以外ではなかなか実際に観る機会に恵まれません。とくに、能の場合には敷居が高くて・・・と、そんな私にぴったりの企画が「面白能楽館」、岡崎にある京都観世会館へ行ってきました。おりしも今年は源氏物語千年紀、能についての解説・源氏物語と能、そして上演と盛りだくさんのこの企画、休憩入れて4時間40分という長丁場はいささか疲れましたが、内容は大変面白く十分に満足できました。能とは「コラボレートされた劇」、これで3500円は安い!

 今回のスケジュールは次の通り。

12:00 開場
13:00 解説「能について」河村晴久
 (メドレー形式による実演を含む能の解説)
14:00 休憩
14:30 解説「源氏物語と能」河村晴久
 (メドレー形式による実演を含む能の解説)
15:30 休憩
15:50 能「融」上演
17:40 終演

 解説を担当された河村晴久さん、年齢は私より2歳お若い方ですが、ポイントを的確に押さえた大変わかりやすい解説。写真にあるように、能舞台にスクリーンは変な取り合わせですが、年表や写真を用いながらの丁寧な解説。何とか能に興味を持ってもらおうという関係者の熱意が十分に伝わって、こちらも身を乗り出して聞き入っていました。最後に上演された「融」の主人公は源融、光源氏のモデルとなった人物を描いた作品ですが、後半の30分にも及ぶ囃子方の熱演は緊張感のあるジャズライブのよう、素晴らしいパフォーマンスでした。
 初めての観世会館でしたが、館内は補助椅子を出し立ち見も出る盛況ぶり、源氏物語や能に関する種々の展示もあったのですが、とてもゆっくりと眺めていられるような状況ではありませんでした。春に企画した通勤車内の源氏読破も中断中、何とか再開して千年紀をより楽しもうと思ったことでした。
【追記】
 近頃我が家へ登場する頻度No.1のnonkiさんが、ブログで能面の記事を書いておられました。トラックバックを送っておきましょう。

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.