司馬遼太郎記念館へ

司馬遼太郎記念館 以前から行きたいと思っていながらなかなか実現できなかった司馬遼太郎記念館、ツレアイが半休取得できたというので急きょ行ってきました。拙宅からは京都駅までバスで10分、近鉄京都線で西大寺、奈良線に乗り換えて八戸ノ里下車徒歩10分、約90分の道中はまるでローカル線の旅。記念館では大書架を見上げ、例の「龍馬の影」を確認し、特別展示の「司馬遼太郎が歩いた東京」を楽しみ、NHKの映像を2本鑑賞し、記念グッズを購入してまずは満足。やはり夏休みということで、高校生のグループや小さな子どもを連れた若いカップルなどそこそこの人出。若い女性の一人旅風な人もいたりして、なかなか興味深い空間でした。

記念グッズ 私はそれほど古い読者ではないのです。NHKスペシャルで「街道をゆく」が最初に放送されたのが1997年3月20日のこと、このシリーズは必ずビデオ録画して、前任校の地域社会学の教材としてよく利用していました。その後、単身赴任をやめて近鉄特急での遠距離通勤に切り替えてから、車内読書の一環で司馬遼太郎全巻読破に取り組んだのでした。車内読書は全て文庫本、もっとも今の家に転居してからは「書斎の飾り」として全集を購入しましたが。私の兄の世代は白土三平で唯物史観を学んだなどと言われていますが、私にとって歴史を時空間の中に再配置して楽しむ歓びを教えてくれたのは、もちろん司馬遼太郎です。もっとも好きな作品ということになると、初期の梟の城をのぞけば、やはり小説よりも街道をゆくということになりますね。時間を作って、今度はゆっくりともう一度たずねたいと思っています。

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.