冷たく、温かい入学式

4月2日(木)北千里駅前 朝方に雨はやんで晴天が広がる2日(木)、職場では入学式がありました。通勤の阪急電車からは愛宕山の山頂付近が真っ白、終点の北千里駅では時折突風が吹き、咲き出した桜も固まっています。昨年からの手作り入学式、裏側ではドタバタの連続なのですが、受付の9時前にはすでにかなりの人出。驚いたのは、例年になく保護者の数が多いこと、そして春休み期間中と言うことで家族連れが多い! 受付を済ませた新入生は学科ごとに食堂で、保護者は講堂のロビーでそれぞれ待機、その間に新入生代表はセレモニーの予行演習。学科ごとの代表が学長の前で宣誓をするのですが、みなさん緊張した面持ちは当然のこと。開式20分前になると新入生が学科ごとに教員に引率されての入場、予定通りの進行で順調に進み、最後は学園の歴史をコンパクトにまとめたスライドショーで終わり。この間ほぼ一時間、途中で一切私語はなく、とても簡素ですが温かみのあるいい入学式であったと思います。終了後は入場順に退場、そのまま集合写真の撮影、教室でのクラス行事と続きます。すべてのスケジュールの最後に教員全員の集合写真を撮るのですが、予定よりも30分近く遅れて何とか終了。風の冷たい一日でしたが、気持ちよく終わることが出来ました。

 このような式典のたびに気になるのがお辞儀の仕方、壇上で慣れない新入生の動作を観ていると、失礼ではありますが笑ってしまうことがあります。もちろん、私とてマナーに詳しいわけではなく、第一私のような職業のものは大半が「名刺の渡し方」一つ習ったこともないものが多いのです。そんな人間が他人の「お辞儀の仕方」を笑うことなど出来ませんが、懐かしい思い出が一つあります。高校1年生の時の体育の授業で柔道場へ入った時のこと、講師の先生は真言宗のご住職でもあるのですが、最初の挨拶の時に「君ら、お辞儀の仕方を知らんのか」と。授業の最初に一礼するのですが、その礼があまりにも変だったのでしょう、続いての師の言葉は「普通にやったらええねん」。相手に対して敬意を表して頭を下げるとどうなるか、上体を曲げると自然と両手は前に下がる、その形が自然なお辞儀の仕方だと。これ以来、私はどんな時でもこのスタイルを実践しています。もちろん、いろんな場面で相応のやり方があることは承知していますが、私自身は手の動きが自然であるという一点で、いつも両手を前に=膝近くに伸ばすやり方を実践しているのです。

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.