あたり前の風景

あたり前の風景

 今年の1月に右足を手術した母は、今月で満88歳。杖を手放せない生活ではありますが、何とか元気にやっています。昨日は月に1度の定期訪問、誕生祝いの花を届けに行ってきました。拙宅からは京都縦貫道利用で亀岡、湯の花温泉を抜けて能勢から一庫ダム、日生中央で買い物をするというのが通常ルート。雨の激しい一日でしたが、車窓には田植えを終えた農村風景と、成熟した住宅地が交互に展開されます。いつものように掃除やゴミの処理を終えてから昼食、母の見せる食欲に少し安心。私が幼い頃には、この時期の母は近隣の女性たちと一緒に泊まりがけで田植えの手伝い、貴重な現金収入を得る時期でもあったのです。生家の裏は写真のようにすぐ田んぼ、激しい雨音に混じって蛙の声も聞こえます。私にとっては当たり前のこの風景、いったい、いつまでみることができるのでしょうか。

 昨年のこの頃は、新型インフルエンザで一週間休校という措置がとられていました。今年はというと、宮崎県での口蹄疫の問題が深刻化。都市部の消費者にはぴんと来ないかもしれませんが、農村をフィールドとするものからすれば、農業者の持つ不安感の一端は理解できます。わずかではありますが、宮崎県口蹄疫被害義援金に協力させていただきました。

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.