第301回市民寄席は盛況でした

市民寄席 年間席札

 今年は年間席札をゲットしたので、市民寄席に安心していくことができます。昨晩は通算301回目、午後から休みを取って和服に着替えたツレアイと会場の京都芸術センターに着いたのが18時25分、すでに開場が始まっており、遅れてくる友人たちの分も一緒に座席をゲット。会場は小学校の講堂を利用しているのですが、約400人分用意された椅子席はほぼ満杯、適度の空調でそれほど暑さを感じることもなく、楽しく過ごすことができました。前座が登場したのが19時きっかり、ハネたのが20時35分、中入りなしの4席90分は誠に結構な番組。満足度十分で帰宅し、アルコールも十分満喫して爆睡でした。

 昨夜の番組は、次の通り。

兵庫船(桂ひろば
ざこばさんの4番目のお弟子さん、多分はじめて聴いたと思います。顔つきも体型も愛くるしくて、最初から客の口元がゆるみそうな方。前座ですから、船中の謎かけのやりとりだけで降りました。数カ所、語尾の聞き取りにくい処があったのは残念ですが、余計な笑いをとろうなどとすることなく、(おそらく)つけていただいたとおりに演じる姿は好感が持てます、15分。
天災(林家染弥
染丸さんの6番目のお弟子さん、この方もはじめて聴きました。プログラムの写真はさわやかですが、登場したご本人は髪が伸びていささか濃い顔、梅雨時の蒸し暑いときには似合いませんねと、これは失礼。語り口はかなり達者、タクシー車内のエピソードで十分に盛り上げてから本題に、このネタをやるときの定石通りの運びは大変スムース。ネタの持ち味を十分に意識した姿勢は買い、24分。
崇徳院(笑福亭仁嬌
仁鶴さんの5番目のお弟子さん、34年目のすでにベテラン、なのにプログラムの写真は若すぎるやろ!いかにも笑福亭という、いっけん大雑把な噺の運び方ですが、所々ですっと引き気味の語り口は愛嬌があって個性的。年齢に似合わぬ可愛さがあって好きな噺家さんです、25分。
雁風呂(林家染丸)
トリは染丸さん、4代目を襲名したのが平成3年ですから、すっかり定着しましたね。このネタは米朝師で聴いたことがあると思うのですが、生だったか放送だったか、はっきりしません。上方落語では珍しく水戸黄門が登場する噺、お馴染みのキャラクターですが、助さんの名字を間違えたところで、すっと自分の年齢に持って行って物忘れが激しくなったこと、夫婦の会話のおかしさを入れて爆笑をとるあたりはさすがの貫禄。珍しい噺を聞けて満足、28分。

 出演者全員が与えられた時間をきちんと守っての進行は、誠に心地よい時間を過ごさせていただきました。次回は、9月16日(木)、松喬さんが楽しみです。

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.