熊野in京都

椥の木

 8月に入りました。私の職場は7月28日(水)に前期授業終了、29日(木)〜8月4日(水)までは「授業予備日」、補講や試験があったりします。したがって、学生たちは8月5日(木)から本格的に夏休み、私はと言えば5日(木)に最後の会議、7日(土)8日(日)がオープンキャンパス、9日(月)から夏休みとなります。そうはいってもツレアイとの調整もあり、本日を最初の夏休みとして位置づけて懸案のミッションに挑戦、テーマは「熊野in京都」、京都にある3つの熊野神社に詣でること。個別には旧知の存在ではありますが、熊野とご縁が出来てからのここ20年近くの間にはお詣りしたことがありません。体調不良ゆえの健康祈願という勝手な都合もあって、半日のミニツアーとなったのです。それにしても、京都市内の移動には京都市営バスの一日乗車券が本当に便利、500円で購入すれば(均一運賃区間内という制限はありますが)、何度でも乗車できます。今日の例で言えば出発から帰宅までの間にバスを乗り換えること5回、計6回乗車しましたが単純計算で220円*6=1320円、これが500円で済むわけですから本当に有り難い。別に観光でなくても、市内で用事がある場合でも大変役に立ちます。たった3時間のミニツアーではありますが、十分に夏休み気分を味わうことが出来ました。

 今回対象としたのは、熊野神社熊野若王子神社新熊野神社の三社、お詣りしたのもこの順序。詳細な来歴等については各社のサイトをご覧いただきたいのですが、新熊野神社だけは独自のサイトをお持ちで、情報発信にもすごくご熱心、とりわけ、椥の木(普通は梛の字を用いることが一般的と思い込んでいたのですが、新熊野神社さんでは併用されていました)を植林して増やし、希望者に無料で配布しておられます(もっとも、600円出せば飾りが付くそうですが、今回はご遠慮申し上げました)。熊野神社でなぜ「椥(梛)」をご神木とされるかという点について、新熊野神社のサイトでは、柳田国男の海上の道を紹介しながら、「熊野信仰の原点が黒潮に乗って我が国に渡来した大陸南部の人々の信仰にあったことを示唆」と説明しておられます。こちらのサイトは、日本語と英語の両方で丁寧かつレベルの高い解説があってとても勉強になります。他にも「上皇手植えの樟」と呼ばれる大樟は大変見事で、交通量の多い東山通りに面しているにもかかわらず樹勢が大層盛ん、これまで何度も前を通りながら、なぜもっと早くにお詣りに来なかったのかと反省しました。写真は、いただいた椥をバス停で撮影したもの、大切に育てていきたいものです。

 

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.