第14回もんぼう寄席

 今月は、落語会の予定がけっこう入っています。日曜日の夕方、西本願寺の宿・聞法会館で開かれた第14回もんぼう寄席に出かけてきました。会場は堀川通花屋町北西(西本願寺北)、拙宅からは着物姿のツレアイの足に合わせて徒歩20分強、15時30分の開場と同時についたのですが、すでに長蛇の列。会館3fのホールの椅子の数は(多分)22*20=440、場内アナウンスによれば「満席」とか。聴衆はオバチャン率&着物率高く、開演後にはドアを閉めるので熱気で汗ばむほど。市民寄席などとはだいぶ雰囲気が違い、常連さんと言うよりも門徒さんが多いようで、新鮮な反応=笑いが多くて、私にとってはそれ自体が新鮮でした。米二さんによれば、前回からは半年空いてしまったが、次回は3月に決まったとか。とまれ、自宅近くの4席で1000円という、誠にお値打ちの落語会でありました。

 本日の番組は次の通り。

牛ほめ(桂二乗
二乗君も入門後8年目、だいぶ(こちらが)落ち着いて聴けるようになりました。今日の牛ほめは、私が聴いた彼の噺の中では最上の出来と言っていいでしょう。余計な色気を出さず、余分なウケを狙わずに、忠実に前座に徹した今日の高座は大変好感が持てました、22分。
除夜の雪(桂米二
先日の米二・塩鯛二人会でも聴いたのですが、このネタは大きなホールではちと厳しいかも知れませんね。門徒の拠点で寺の噺をするというのも、演者にとってはやりづらかったかも知れません。場内の空調のこともありますが、ホール後半部の私の座席の周辺では居眠りが多かったのも事実、30分。
尻餅(桂雀松
入門は米二さんよりも先輩の雀松さん、うちの夫婦がこぞって好きな噺家さんです。本日は師走らしく尻餅、年末の長屋で近所の見栄から賃搗き屋を頼んだ体で、親父が女房の尻をたたきながら餅つきの音を出すという噺。年配が多い本日の聴衆、とくに女性には大うけ、雀松さんのエロ可愛さが存分に発揮されて本日の秀逸、25分。
中入り
質屋蔵(桂米二)
米二さんの二席目、彼の質屋蔵は初めてかも知れません。この噺の聞き所は、前半が旦那が番頭に語る「繻子の帯」のうらみが巡る件、中盤の熊五郎が旦那に対する酒・漬け物・樋・柱などの言い訳の件、一席目が淡々と流れた反動か、ななかな熱の入った長講となりました。終了後に周囲の席から、「質草を流す」という意味が分からないという年配の夫婦の会話が聞こえたのが意外でした、41分。

 やはり、落語は四席程度が一番楽に聴けますね、満足して帰路につきました。

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.