お値打ち落語会=めいぷるごにんばやしの会

 仕事がらみでご縁ができた(財)箕面市文化振興事業団が主催する「めいぷるごにんばやしの会」、米朝一門の若手(中堅?)5人が出演して隔月に開催されています。1月18日(火)は数えて第48回目、午後から休みを取ったツレアイと合流して楽しんできました。箕面市は桂ざこば師が市民であることもあって、米朝事務所の協力で落語会が結構開催されているのです。会場は箕面市立メイプルホール、阪急箕面駅から徒歩10分弱と大変便利、しかも価格がお値打ちと来れば行かない手はありません。んが、昨晩の会が開かれた大ホールは501席、入場者は恐らく1/3程度か。これは何とももったいない、関西の落語ファンの方、1500円で5席楽しめるお値打ち落語会=めいぷるごにんばやしの会、ぜひご来場下さい。次回開催は3月15日(火)18時30分開演、当日券のみ1500円。おっと、その前に、2月4日(金)の桂塩鯛襲名披露公演にもぜひどうぞ!

 昨晩の番組は、次の通り。

たけのこ(桂米紫
すっかり米紫という名前がなじんできましたね、それだけ出番が多いと言うことで、結構なことです。この噺は短い小話、単独でやるとすれば熱演の後でで気分転換に使えば効果的、会のはじめにもってくると少し違和感があります。庭に出てきた筍を巡って隣家とのやりとりを描くのですが、噺自体は洒落ていて好きですね、17分。
近日息子(桂まん我
勉強熱心な師匠の薫陶もあって、めきめきと実力をつけているまん我さん、今日もしっかりと古典を熱演。アホな息子に機転をきかせよと説教した親父、息子のせいで自分の葬儀の場で生きながら悔やみをうけるという噺。前半抑え気味で、後半をしっかりと盛り上げておりました、本日の秀逸、25分。
池田の猪買い(桂吉弥
ここ数日の寒さは尋常ではありませんが、上方落語の冬のネタと言えば、やはり猪買いは外せません。それはともかく、丼池から池田への道筋を説明する件、お初天神にある「べにう」という寿司屋、吉弥さんは「北門」と言っていますが米朝・枝雀は「西門」のはず。とすれば、故吉朝師が「北門」に変えて吉弥さんに伝えたのか・・・、いつも疑問に思うのですが、それ以上調べてもいないのです、33分。
中入り
テレスコ(桂ひろば
ひろばさんの顔は、ひろばの「ひ」の字に似ているとはツレアイの感想。それはともかく、本人も語るとおりあまり高座にかからない珍しい噺。笑いの少ないネタに取り組む意欲は買いますが、今回の出来は今二つ。しかも、5席の内2席が小話程度という番組構成にも納得できません、13分。
住吉駕籠(桂紅雀
もともとスリムな紅雀さん、さらに痩せたような気がして、噺を聞く前に心配になりました。お馴染みの噺ではありますが、酔態の表現に色んな工夫のしがいがあります。枝雀師の教えをいったん消化して、その上で自分の表現を見つけ出す、そんな努力の姿勢が感じられる熱演でした。最初からテンションが高すぎる嫌いはありますがこれも個性か、33分。

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.