立夏に筍を味わう

タケノコ

 写真は昨日届いた筍、送り主はM君。彼は京都大学の院生で、私がお手伝いしている社会調査実習の最初は受講生として、その後はチューターとして後輩のサポートをし続けてくれる存在。生家が京都府南部で立派な竹藪を所有しておられる由、近くの七条通り商店街ではかなりいい値段がつきそうな見事な筍をたくさん送っていただきました。折しも今日は立夏、次の小満までの間には、七十二候によれば『竹笋生(ちくかん しょうず)』まさに筍が生えてくる時期となるわけで、暦の上ではこれからが旬。ありがたく、今夜みんなでいただくことにします。

 筍と言えばすぐに思い出すのが落語、上方落語では珍しく武士の家が登場するその名も「たけのこ」という小品。昼のおかずが筍と聞いてその由来を尋ねる、隣家の筍が自家の庭に出てきた物とはいえ「渇しても盗泉の水を飲まず」、隣家との間で筍を巡るやりとりを繰り返す。最後には筍の皮を隣家にばらまいて・・・、別にたいした内容ではありませんが、季節を感じるにはいい噺です。ただ、今朝のゴミ出しには間に合わなかった大量の筍の皮、いささかその処遇に困っている連休最後の朝であります。

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.