菊六三席四回目

 京都・下河原で「身体に優しい和食」を提供する阿吽坊での江戸落語の会、昨日は数えて四回目、すっかりお馴染みとなった古今亭菊六さんを堪能してきました。毎回三席演じていただきますが、昨日は「幇間腹」「あくび指南」「妾馬」。私にとっては、生で妾馬を聴けたのは大収穫でした。これまでの実績は次の通り。

2009年8月22日(土)第一回阿吽坊落語会(薬缶・紙入れ・船徳)
2010年1月30日(土)第二回阿吽坊落語会(時そば・湯屋番・子は鎹)
2010年10月2日(土)第三回阿吽坊落語会(長命・権助提灯・大工調べ)

 懇親会も大いに盛り上がり、梅雨の晴れ間の一時を十分に楽しませていただきました。

 阿吽坊のマスターとは30年近いお付き合い、この落語会については私が準備を担当しています。Web限定での予約はだいぶ前に締め切ったのですが、一昨日の午後に一人の女性から参加希望のメール。たまたまキャンセルが出た直後だったのでOKと返信、直後のメールには「私は弱視で難聴、ネタがわかれば予習したいので教えて欲しい」と。この会ではネタ出しはしていないので当日までわからない、最前列の席を用意するとお答えしました。会が始まって彼女の様子を見ていると、ちゃんと唇を読んでの大笑い。終了後の懇親会では、iPhoneを補聴器代わりに利用してスムースなやりとり。普段早口な私との会話も、「腹から声を出していただくと聞きやすい」とのお返事。数万円の補聴器よりも、数百円のiPhoneアプリがはるかに実用的と教えていただきました。彼女の学生時代のゼミ教員とのやりとりなども含めて、教育現場での情報保証について大変勉強させていただきました。

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.