例年なら、大学入試センターの監督業務で職場に缶詰になっているところですが、今年は晴れてお役ご免。これ幸いと、これまで実現できなかった2度目の文楽に行ってきました。1日で1部・2部の両方を鑑賞する体力はないので、昼と夜の番組の入れ替わりを利用、前回と同じ時間帯で楽しんだわけです。今日の文楽劇場は前回以上に人が多く、補助席が出ていました。どうやら団体鑑賞が入っていたようですが、何にしても大入りは結構なこと。私の席は最後列、それでも今回は秘密兵器(?)の小さな双眼鏡を持参したため、必要なところでは人形のアップなど楽しむことが出来ました。
今日のプログラムは、
- 義経千本桜
- 道行初音旅
- 河連法眼館の段
- 壺坂観音霊験記
- 土佐町松原の段
- 沢市内の段
- 山の段
「義経千本桜」は、開演時に並んだ大夫・三味線の全員が、櫻模様の裃で登場、華やかで豪華な幕開け。ストーリーはお馴染みであるだけに、安心して楽しめます。中でも、人形の桐竹勘十郎さんの忠信と源九郎狐の早替わりは見事、舞台を所狭しと動き回るその体力は大したもの。
「壺坂観音霊験記」では、沢市内の段の竹本源大夫さんに精彩がなかったことが気がかり、その分、後半の豊竹嶋大夫さんが凄かった。第1部の「卅三間堂棟由来」に登場した楊枝薬師、本日の壺坂観音と、確認したいスポットが二つ。来週の初春熊野詣での時に、何とか都合をつけてお詣りしたいと考えています。次回公演は、4月、こちらもチケットとれますように。