第一回米二南天二人会(2012年5月8日)

今年の我が家は文楽強化年、それに伴い京都以外の落語会は自粛しております。ただ、二代目南天襲名披露については是非とも行きたい・・・ところではありますが、何と言っても京都公演が高い! その代わりといってはなんですが、繁昌亭で開催される米二さんとの二人会に行ってきました。職場を出て阪急北千里駅発18:20の梅田行きに乗車、淡路で天下茶屋行きに乗り換えて南森町で下車したのが18:53、何とか19時前に繁昌亭着。南天さんの「青菜」が始まったところでした。場内は7〜8割程度の入り、比較的年齢層が高めで落語好きが多い印象。座席が前から5列目だったのですが、大変いい席ですね。これより前では演者を仰ぎ見るようになって座布団が見えず、場合によっては首が痛くなることもあります。いつもはぴあで購入するチケット、今回は米二師匠に直接お願いしたのでいい席にあたってラッキーでした。

トーク(桂米二・桂南天)
残念ながら、遅刻のために聴くことができませんでした。
青菜(南天)
プログラムには「崇徳院」「景清」の二題がネタ出し、後はお楽しみとされていました。私が入場したときはちょうど「わさび」の場面、マクラが聴けなかったのは残念ですが、これからの季節にぴったりの噺。植木屋夫婦のやりとりも楽しく、中堅実力者の安定感で十分に楽しめました。
茶の湯(米二)
マクラで米朝師宅で飼われていた犬の噺から始まったので、「犬の目」あたりの軽い噺かと思いきや、趣味の話題から「茶の湯」へ。さすがに二人会、二題ずつということで本格派の勝負となりました。このネタは、米二さんでは正月四日の歌之助が遺したネタ達含めて過去三回聴いています。京都人の米二さんによくはまったネタ、皮肉の効いたサゲもいいですね。
崇徳院(南天)
日曜日に二乗さんで聴いたばかりですが、咄の中で二度ばかり名前を出していじられていました。もちろん、楽屋で手伝いに来られているからでしょうが、恐らくいい勉強になったことでしょう。ただ、襲名興行が続いていささかお疲れの様子、何度かかむ場面がありましたし、サゲ前で下の句を言い間違えるミス。まだまだ披露興行が続きます、どうぞお身体お大事に。
仲入り
景清(米二)
米二さんでははじめて聴きましたが、いやぁ良かった! 目の見えなくなった職人が、清水の観音さんから景清の目を貸してもらうというストーリー。本来なら、開眼後に大名行列を止めるという場面があるのですが米二さんはカット、その前で下げていました。私もこの演出はけっこうと思います、主題からして必要とは思えませんから。先日聴いた愛宕山や今夜の景清、そして百年目と、米朝落語のきちんとした継承者として敬意を払いたいと思います。みなさま、ぜひ直接落語会へお出ましいただいて生でお楽しみください。

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.