何とぜいたくな『流域紀行』

 必要があって大岡信さんの「熊野川」という文章を捜していると、朝日新聞社発行の『流域紀行』に掲載されているとのことで、早速amazonで検索。すでに絶版のようで古本しかありませんでしたが、価格よりも配達の早さを優先してamazon発送分を選んで547円、もちろんPrime会員なので送料はかかりません。奥付を見ると昭和48年3月30日発行の第一刷で680円、あまり売れなかったのかな。1976年には朝日選書に入っていますが、何と言っても11名の執筆陣の豪華なこと、その上それぞれの文章の挿絵画家も全て違うのです。何ともはやぜいたくな作り方、今夜の就寝前読書が楽しみです。

 話の発端は昨日午前中にBSプレミアムで再放送された「黄泉の森 光の道」という番組、2004年7月7日に「紀伊山地の霊場と参詣道」が世界遺産に登録されましたが、その2日後に放映されたものを再放送していたのです。録画したものを午後にチェックしていたのですが、番組の中で引用された作品リストをメモ、熊野マイスターとしては関連資料は全て確認せねばなりません。手元にないものを発注し、その1冊がこの本です。新聞連載に加筆したものですが、執筆者と担当河川は次の通り(括弧の中は挿絵画家)。

この『流域紀行』は、朝日新聞・学芸欄の連載(昭和47年7月12日〜12月19日)に、各執筆者が加筆・訂正したものである。

 執筆時期の私は高校3年生、あの時もう少しちゃんとしていればなぁ・・・。

投稿者: myon

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