第58回臨時停車の会

[flickr id=”8252769271″ thumbnail=”thumbnail” overlay=”true” size=”large” group=”” align=”left”]  夜の落語会は極力京都に限定、だって早く帰って呑みたいから。昼のうちにつまみを用意して向かったのは京都府立文化芸術会館、拙宅からは西大路七条から市バス202系統乗車、円町経由・河原町丸太町で下車して徒歩で会場へ。開場時刻丁度に到着して所要時間は40分、客の出足がゆっくりで最前列に着席、しかし開演時にはほぼ満席となりました。和室で座布団ですからけっこう足腰に負担がかかるのですが、最前列はその点足の組み換えが楽。演者の「つば」を間近で確認しながら、たっぷりと楽しませていただきました。

 今回の番組は次の通り。

道具屋(桂二葉
前日のTweetでは風邪をひいたとのこと、なるほど、時々鼻をすすりながらの高座でした。個人的には東の旅発端牛ほめの二席をこの会で聴いていますが、動物園もどこかで聴いたかな?ともかく、当初は覚えたことを喋ることに一生懸命という印象でしたが、そこはさすがにプロ、抜けない短刀を抜く場面などの仕草もだいぶ本格的になってきました。ともかく、この会場はほぼ全員が「ファン倶楽部」のようなホームグラウンド、何を言っても笑ってくれます。いずれアウェーで苦労する日が来るのでしょうが、とにかく噺家の道を突き進んで欲しいと思います(18分)。
シーザーハンズ(笑福亭たま
三遊亭円丈師の「シネマ落語」に影響を受けて作ったネタだとか、私は初めて聴きました。師匠である笑福亭福笑同様に、古典・新作両刀遣いで「笑い」を追求する姿勢とパワーは上方若手のなかでも目立つ存在。噺の中に「紙切り」を取り入れたり、手ぬぐいで「ティラノザウルス」を折ってみたりとサービス精神あふれる高座です。彼のような存在が出てくること自体、上方落語家の層が厚くなったこととして歓迎したいと思います。ただ、「感動」はありませんなぁ(31分)。
骨つり(桂米二
タイトルといい下げといい、誠にストレートな表現、東京では「野ざらし」ですね。骨を回向して幽霊がお礼に来る、「天神山」と同趣向ですが、この「回向」が若い学生たちにはピント来ないのですね、第一字の読めないものが多くなっている。大学生の日本文化理解にもっと落語の活用を、次年度のシラバスに取り入れてみようかな(32分)。
仲入り
二十四孝(桂米二)
冒頭で「東京ネタ」という説明にあったように、親孝行は上方落語には少し違和感がありますね。上方の「親」は、やはり「片棒」的な存在が似つかわしい。同じパターンの展開なので、途中で少々だれてしまい何度か欠伸をしてしまいました。最前列故下を向いてはいましたが、ばれていたならゴメンナサイ(26分)。

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.