第223回上方落語勉強会

 近頃はブログの更新頻度がすっかり落ちてしまいましたが、落語会の記録だけは忘れないようにしたいと思っています。京都府立文化芸術会館で開催されるこの会、調べてみると2009年3月25日以来4年ぶり、さらにさかのぼると2008年5月24日の200回記念の会となります。この会場は桂米二さんのホームグラウンドとも言うべき場所でよく利用しますが、今年からは友の会に加入したこともあってさらにお得に。チケット代の差額を利用して、近頃は御所東側の駐車場を利用するようになりました。おかげで、終了30分後には自宅でビールがいただけます。以前ならその日のうちに投稿していたのですが、さすがに睡魔には勝てず、翌朝の更新となりました。

「つる」(桂團治郎
米團治さんの一番弟子、まもなく入門丸四年。初めて拝見しましたが、見た目が爽やかで口跡もはっきりして好印象。ネタはお馴染みのものですが、単純だけに実は難しい。もちろん、キャリアがそのまま反映されますので、当然芸としては若い。具体的には甚兵衛さんの造形が浅すぎるのですが、これは仕方ない。この先が非常に楽しみな若手と思います、15分。
「米揚げ笊」(桂吉の丞
客の多くが昨日の京都マラソンのことを知っているので、高座に上がる段階ですでに笑いをとっていました。本人は筋肉痛で大変なのでしょうが、KBSの番組に出ていることもあって京都では人気者なのですね。高校時代に私もやったことのあるネタですが、「大間目中間目小間目に米を揚げる米揚げいかき」の売り声が、マ行が多いためになかなか難しかった記憶があります。故・吉朝に入門して十年を過ぎましたが、前に出た團治郎君と比べると、やはりキャリアの差は歴然、随分と噺家らしくなりました。マクラが少し長めだったので、こちらが勝手に時間を心配した30分。
「お題の名付け親はあなたです」(桂文三
新作落語を初演して、それに客が題を付けるという趣向。今回の演者は桂文三さん、五代目文枝の弟子でキャリアは22年、お気に入りの噺家の一人です。小佐田定雄さんの作ですが、仕事をしくじり女房が出て行きさらに大家から店だてを食わされた男が、福の神と死に神の選択を迫られるというストーリー。師匠の域にはまだまだですが、それでも女性を描かせると独特の味が出る文三さん、本人によく合った佳作であると思います。決定した演題は「グッドジョブ」、その意味は・・・、ぜひ機会を捉えてお聴き下さい、27分。
仲入
「鴻池の犬」(桂米二
この会の世話役である米二さん、この会だけではなく本当に多くの会を運営されているのは、たんにマメということでは片付けられない大変なお仕事であると思います。今夜は弟子の出番はなく自分はモタレなので気分は楽、そのせいか緊張感がなく、噺の方も普段聞かないくすぐりが多用されていました。噺自体が途中から犬が主役となって展開されるのですが、そこを地の語りで説明しすぎるとかえっておもしろみが薄れると思うのですが・・・。噺本来のおもしろさを楽しむには、素直に演じて欲しいネタですね。文三さんの演題決定に紛れて、計時を忘れていました。
「辻占茶屋」(笑福亭生喬
江戸風に言えば廓話、惚れた女郎の真意を探るべく馴染みの店に上がり、先客の残した辻占や隣室の芸子の三味線相手に一喜一憂・・・。今夜は高座直ぐそばの下座さんとのやりとりを目の前で拝見できて、ライブの魅力を堪能。生喬さんの安定感のあるしゃべりも、誠に結構でした、26分。

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.

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