中上紀『月花の旅人』

 ほるほる経由の情報です。著者は故・中上健次の娘さん、舞台はプロジェクト熊野のフィールドでもある三重県熊野市波田須町、そして登場人物は「謎の民俗学者!」。ほるほるのシホさんは「徐福伝説・百済王伝説・崑崙人伝説といった渡来人伝説が、地域のいまを生きる姿を追いかける」研究者ですが、この本を読んだ方の中にはシホさんがモデルと受け止められる方が多いとか。私も早く読みたいのですが、ぐっとこらえて正月休みの楽しみにとっておきます。読者の皆様、『月花の旅人』、ぜひこのリンクをクリックしてお買い求めください。 :mrgreen:
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椿三十郎

 週明けからは少しハードなスケジュールが続くので、朝一番の気分転換は映画、東宝シネマズ二条椿三十郎を見てきました。いつもならネット予約するところですが、シネマイレージのポイントがずいぶんとたまってきて、今朝の段階で3本分無料。例によって2分間140円の旅は、途中で年末ジャンボも購入して、到着は上映15分前。カウンターでのチケット購入は初めて(?)、いつも通りに一番後ろの席をゲット。ホットコーヒーを買い込んでの場内は、朝一番にしてはそこそこの入り。結構年配のカップルが多いですね、やはり黒澤ブランドの力でしょうか。
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アフィリエイト

 amazonのアフィリエイト・プログラムに加入したのが、2005年1月11日のことでした。当初は「小遣い稼ぎ」のようなことではなくて、たんに記事の中で本や商品を画像付で紹介できることに憧れたのでした。ところが、amazonはよく利用しますが、自分の買い物はアフィリエイトに反映されないのですね。それに気づくまで、結構時間がかかったような気がします。 😉 その後、楽天のプログラムに加入しましたが、こちらは自分の買い物も対象になるので、近頃は楽天経由の買い物が増えました。ところが、我が友人たちは、アフィリエイトという言葉の意味を解さぬ方が多いようです(つまり、このサイト経由で買い物していただけると、若干の手数料が私の方に入ってくるわけです)。ということで、オンラインショッピングは、是非当ブログ経由で。 😛
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遠き五丈原

 昨日の往路で「三国志〈13の巻〉極北の星」を読了。諸葛亮の死後、場面を涼州の山間部で暮らす馬超の家族へ移してのエンディング。乱世の群雄のそれぞれの生き方を描ききった北方三国志、なかなか楽しませていただきました。吉川英治版をほとんど覚えていないのですが、記憶の中にあったのは講談調のストーリー展開と劉備・関羽を中心とした「徳追求路線」。劉備の死後、諸葛亮の南進政策以降は読みづらかったことを思い出します。それに対して、北方版は呂布と張飛に対する「単純な乱暴者」というシンプルなイメージを一新してくれました。馬超の造型も魅力的ですね。彼らの人間としての内面の襞を描こうとした、まさに「生追求路線」、史実を描く歴史小説ではなく、人の生き方を描く時代小説として大変成功していると思います。
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中原に鹿を逐う

 8月25日(土)26日(日)は第4回オープンキャンパス、第3回に比べるとさすがに参加者は少ないようですが、それでもかなり遠方からの参加者があるのはありがたいことです。今朝も空いた車内での読書、水滸伝の次巻が発売されるまでの間、同じ北方謙三の「三国志」を読んでいます。今朝の往路で、「三国志〈12の巻〉霹靂の星」を読了。劉備が死に、そして超雲までも・・・。タイトルは、呉の将軍・陸遜が天下を目指すことを放棄したかのような孫権のもと、中原を目指しているのは蜀の諸葛亮だけではないかと述懐するときに登場する言葉。息子たちが小さい頃に横山光輝の漫画で三国志を読んでいるとき、時々このような表現に解説を加えていたことを思い出しました。今日も暑くなりそうですが、二日目がスタートします。
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江湖の好漢

 学生が少なくかつ冷房の効いたこの時期の通勤車内、意外と読書にふさわしかったりします。今日の往路で読み終えたのが北方謙三「水滸伝 十一 天地の章」。文庫本全19巻中の第11巻、しかも毎月1巻ずつの配本ということで年内読了は無理なのですね。それはともかく、ついついストーリーが気になって巻末の「解説」を読み飛ばすことが多いのですが、往路の早い時間に読了したので(他に読むものもなく)千里線の車内でゆっくり読めました。今回の解説は非常にわかりやすく、まさに「快説」でありました。執筆者は岡崎由美さん、早稲田大学の中国文学の先生なのですね。文体簡潔、論旨明快、往々にして原作者との因縁話や原文要約的なものが散見される中、専門家の見地からの当該作品の位置づけをコンパクトにまとめられたもの。まだ全体の半分しか読み終えてはいないのですが、胸のつかえがすっと取れたかのようで、大変結構でした。 😛
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非常勤8週目

 先週は別件のために休ませていただいて,今日が8週目.近鉄特急の車窓から見える水田は,だいぶ稲が伸びてきたのが確認できます.午後の教室はmax200名程度の縦長の部屋,もちろんまだエアコンは入りませんから窓を開けての講義.集中力を持続するには辛い環境です.夕方,退出する頃には雨が降り出しましたが,ほとんどの学生は傘を持っておらず右往左往.そろそろ梅雨に入るのでしょうか?
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80分間世界一周

80日間世界一周 来月に予定されているイベントで高校生に大学の授業を体験して貰う企画,私の担当は「80分間世界一周」,もちろんジュール・ヴェルヌの「八十日間世界一周」のパロディ.それはいいのですが,この写真は「80日間世界一周」の本日届いた文庫本,ネタ作りの参考にするために発注しておいたのです.ところが,これは「風呂で読める文庫100選」シリーズの一冊.ページそのものが普通の紙ではなく,リングに通されていますから風呂の中でも平気なわけです.んで,手に取った瞬間,私は「烏の行水」であったことを思い出しました. :mrgreen:

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昼も夜も

 先週治療した虫歯,神経を抜いて一週間,午前11時の予約はその後の処理をしていただきました.神経を抜いた後に,樹脂を注入する作業とか.30分程度の治療は無事終了,やはり一週間後に予約をお願いしました.帰路を少し急いで京都南病院へ,持病の薬(痛風,高血圧,高脂血症)が切れたのですが,なかなか主治医との診察時間が合わないので,このところ投薬のみの2週間の繰り返し.さすがにヨーグルトのみの昼食で仕事を続け,遅くなっての帰宅は体重1キロ減か(あくまで主観).ビールで人心地,テレビを止めて枝雀のDVD(今夜は「舟弁慶」)は当然焼酎,やっと元気になりました. 😛
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