三三三九四七@大江能楽堂

大江能楽堂
 昨年は四十七都道府県・四十七日連続独演会「三三五五七七」をやり遂げた柳家三三、今年は週末を利用してのお礼行脚、京都会場は昨年同様年度末最後の日曜日となりました。あいにくの雨ではありましたがよく入っていましたね、ざっと数えて250程度か、300まではいかないでしょう。桟敷席に座布団を並べてそこに番号札、ほどよく余裕のある配置でしたから、おそらく前二列のパイプ椅子を並べた席よりも楽に観ることが出来たと思います。あくまでも好みでしょうが、私はこの人の「あっさり感」が好きですねぇ。自分を出し過ぎずに、噺自体が持つおかしみを大事にされているところ、やはり小三治の弟子だなぁと感じ入ります。できれば、京都で年に二回くらい聴ければなぁ。
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立川志らく独演会@京都芸術センター

 昨年2月24日に開催された志らく師京都初の独演会、雪のちらつく寒い日でした。その日に既に1年後の開催が予告され、楽しみに出かけてきました。前回の会場は護王会館、今回はよりキャパの大きい京都芸術センター、最後部は空席がありましたがそれでも300強の入り。チラシにはすでに次回の案内があって2015年2月8日、すっかり定着しそうですね。「志らくの会京都事務局」のみなさん、本当にありがとうございます。
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第六回桂米二一門会@文芸会館

キリンからのプレゼント
 2014年2月2日(日)、京の噺家・桂米二さんの一門会も数えて六回目、この会だけは欠かさず聴かせていただいてます。何と今回はお土産付き、米二さん愛飲の缶チューハイをブログで何度も紹介されていたのがキリンビールの目に留まり、感謝状と記念品の贈呈となったしだい。我々観客もそのおこぼれに預かり、今回は先着120名に写真の詰め合わせが振る舞われました。しかし、文芸会館の和室、よく詰め込みましたねぇ。幸い私は最前列で前に余裕があったのですが、大半の方はかなり窮屈な思いをされたのでは。ともあれ、お弟子さんの成長ぶり(迷走ぶり?)を観察できるいい機会ではありました。
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上方落語勉強会特別公演(2014年1月25日)

 京の噺家・桂米二さんが世話役を務める「上方落語勉強会」、普段は京都府立文化芸術会館3F和室がホームグラウンド。今回は特別公演としてホールでの開催、補助席の出る盛況でした。普段は米二さんに直接チケットをお願いするのですが、今回はいささか金額が高いので友の会割引を利用しての購入。おかげさまで、前から2列目通路側という絶好の場所を確保、皆さんの熱演を堪能しました。特別公演故当ブログも特別ポスト、いささか想い出を記します。なお、当日の演目は「時うどん(一人バージョン)」桂吉の丞・「七段目」桂歌之助・「けんげしゃ茶屋」桂文珍・中入り・「定年日和」桂米二・「子は鎹」桂ざこば。歌之助さんは好演、文珍さんの腕の冴えはさすがでした。
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第五回露の新治寄席@大倫寺

第五回露の新治寄席@大倫寺
 昨年、露の新治師匠の噺を初めて聴いたときは衝撃を受けました(当日の記事はこちら)。結果、この方の高座は可能な限り聴いておこうと、1月18日(土)第五回露の新治寄席に出かけました。会場は高津神社近くの大倫寺、入口には写真の提灯と幟、開場15分前に着いたのですが、寒さもあってすぐに本堂にいれていただきました。その段階で10名余りの方が来ておられましたが、前から3列目に席をゲット。程なく世話人の方から「新治からのお年玉でございます」と、早くに着席した我々に手拭いのプレゼント。結局、開演時には約120名の大入り満員、寒さの厳しい夜でしたが熱気あふれる好演続き、今年の初落語を堪能したことでした。
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懲りずに落語

大皿盛り合わせ
 正月二日も、ノンビリと過ごさせていただきました。普段食事を作る立場としては、お節は楽ですね、詰めるだけでいいのですから(もちろん仕込みは必要ですが)。元旦は重箱に詰めたので、二日目は気分を変えて大皿に、皿鉢料理風にしてみました。中身は同じですが、気分はちいとばかり変わります。そんな正月の楽しみは、TBS落語研究会。普段地上波は見ることが出来ませんから、月に一回BSで録画して楽しんでいます。正月特番として、毎年三が日に前年の放送から三席ずつ選んでの放送、今年はその内の一席は初出というので楽しみにしています。なお、これを含めて日本の話芸・上方落語の会など、テレビで見ることの出来る落語番組については「落語あれこれ」のページに記録しています。
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文化の日々

 国民の休日である振替休日に授業をする大学がかなりあります、そのことの問題点については・・・、ま、議論は面倒なのでやめておきましょう。私の場合は授業が入っていないので、心置きなく三連休を楽しませていただきました。一方ツレアイの職場は土曜日も平日同様の勤務故、基本的に三連休とはなりません。ところが今年はというと、先月に続いて今月も滅多にない三連休が実現しました。11月3日は文化の日=日本国憲法公布を記念する日、夫婦揃って平和を願いかつ文化的な生活を楽しむ三日間とあいなりました。
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第四回露の新治寄席、素晴らしい!

[flickr id=”10236028313″ thumbnail=”thumbnail” overlay=”true” size=”large” group=”” align=”left”]  世間は三連休、私はともかく普段土曜日も勤務が当然のツレアイには初めてのこと。その初日の12日(土)、久しぶりに天満天神繁昌亭へ行ってきました。近頃お江戸で大評判の露の新治師匠、露の五郎兵衛師と林家正蔵(先代、彦六)師の流れを受け継ぐ希有の存在、やっと生で聴くことができました。容姿端麗・眉目秀麗、所作は鮮やか口跡爽やか、いやはや、予想を上回る素晴らしい高座でした。断続的ではあれ落語を聴き続けて50年、落語の高座で感動を覚えるというのは、70年代前半に角座で米朝師の地獄八景を堪能した時くらしいか思いつきません。近頃は原則京都開催の会のみに自制しているのですが、この会は関西ならどこでも行きたくなりました。
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第五回桂米二一門会

[flickr id=”9995474003″ thumbnail=”thumbnail” overlay=”true” size=”large_1600″ group=”” align=”left”]  京の噺家・桂米二さんの一門会、数えて五回目は2013年9月29日(日)。米二さんは米朝師の十二番目の弟子で今年で入門から37年、一番弟子の二乗君は11年目、二番弟子の二葉ちゃんは2年半。実はこの一門会は2012年1月29日(日)が一回目、何と私は予約第一号という栄誉を獲得したのです。それもあって、京都での一門会はかかさず出かけることとし、二回目が2012年5月6日(日)、三回目が2013年1月27日(日)、四回目が2013年5月5日(日)と順調に回を重ねてきました。すでに、来年2月2日には六回目が予定されていますが、果たして二葉ちゃんの年季明けはいつになるのか、気になるところですね。
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南光独演会@文楽劇場

[flickr id=”9651578132″ thumbnail=”thumbnail” overlay=”true” size=”original” group=”” align=”left”]  9月1日(日)、桂南光さんの独演会、国立文楽劇場初開催とあっては行かねばなりますまい。数日前にTwitter情報で新しいグッズを会場で販売するとのこと、見つけたのが写真、「寝床」をテーマとしたトートバッグと一筆箋。一筆箋の方はこの日のネタにあわせて「寝床」「子は鎹」をあしらったもの、実際に使うのはちともったいないかな。会の方は最前列でゆっくりと楽しませていただきました。ゲストの三遊亭小円歌さんは初見、映画・落語物語でスクリーンで見たときとは全く違った印象、華やかでかっこいい!南光師の二席も素晴らしい出来、十分に満足できる会でした。サンケイホールは大きすぎるので、この劇場くらいが丁度いいですね。

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