はじめての文楽

 梅雨が明けたようですね、昨日は暑い一日でした。3コマの授業を終えてから国立文楽劇場での「夏休み文楽特別公演」へ行ってきました。私の職場では「伝統芸能演習」という授業があります。担当は藤十郎さん、そして非常勤講師として指導にきていただいているのが吉田勘弥さんと吉田蓑次さん。この授業を受講している学生さんの「学習」に便乗し、藤十郎さん経由でチケットの手配をお願いし、舞台正面の大変いい席でたっぷり2時間、いやぁ贅沢な芸、贅沢な時間を堪能させていただきました。終演後は、学生5人とともにお二人を囲んでの酒宴、これははまりそうですね(もちろん、酒にではなくて浄瑠璃にですよ)。 :mrgreen:

 この会場へきたのは吉朝さんの最後の噺を聴いて以来。落語会同様に年齢の高い方が多いのですが、外国人のグループも結構いらっしゃいます。受付でお願いしていたチケットをゲットして場内へ、私の席は前から3列目のど真ん中、前2列に空席があったのでラッキー!落語と違って演目になれていないのでコメントはできませんが、これからぼちぼち勉強します。
 今回の公演プログラムは次の通り。

●第1部 親子劇場=午前11時(午後1時10分終演予定)
金太郎の大ぐも退治
解説 文楽はおもしろい
瓜子姫とあまんじゃく
●第2部 名作劇場=午後2時(午後5時50分終演予定)
鎌倉三代記
 入墨の段
 絹川村の段
釣女
●第3部 サマーレイトショー=午後6時30分(午後8時15分終演予定)
契情倭荘子
 蝶の道行
伊勢音頭恋寝刃
 古市油屋の段
 奥庭十人斬りの段

 もちろん私は第3部を楽しんだのですが、勘弥さんの華麗な踊りとそれを支える足遣いの大変さに驚き、人間国宝・竹本住太夫さんの舞台全体を自在に操るような語りには感動しました。落語に登場する旦那方が浄瑠璃にはまり、ついには人に聴かせたいという気持ち、いやぁ、大変よくわかりました。
 幕間には藤十郎さんにご案内いただいて舞台裏を拝見し、大勢の裏方さんが忙しく動き回る様子や出番を待つ人形たちとも対面。これだけの人間が関わって作り上げていく舞台が4600円、3500円の落語会に比べれば大変リーズナブル!それでも、昨晩の入りは6部程度とか。これではいけません、勝手に文楽応援団の一員に名乗り出たい心境に駆られます。夏の公演は8月9日まで、みなさん、ぜひ文楽劇場へお出かけください。

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.