17日(土)朝、センター試験監督のために、久しぶりにスーツを引っ張り出してきました。カバーに入ったモノをリビングのスタンドに引っかけておいたのですが、気がつけばこの状態。なるほど、少し床についていたので、適度な大きさの穴ができていたのですね。気分がほどけた段階で早めの出勤、受験生の混雑前の到着を目指します。沿線では関西大学と大阪大学が試験会場、私の職場は大阪大学試験場の一会場という位置づけで、400名の女子を受け入れるのです。50人ずつ8つの試験室を設定し、1教室に3人の教員が監督として割り当てられます。1人は主任監督としてマニュアルに沿って細かな指示をしつつ試験を進行させ、1人はタイムキーパーとして試験室内で協力して作業し、1人は室外監督者として各種連絡などを担当します。初日はいわゆる文系科目、公民・地理歴史・国語・外国語・英語(リスニング)と続くのですが、このうち公民・地理歴史は60分、昼休みをはさんで国語と英語は80分、そしてリスニングは30分です。もちろん、前後の説明や答案の配布・回収などの時間がありますし、もっとも面倒なリスニングには始める前の準備もありますから、かなりの長丁場。リスニングの試験終了時刻が(標準で)18時35分ですから、丸一日の大仕事。受験生の皆さんお疲れ様、そして、全国の監督者の皆様、本当にお疲れ様でした。
すでに各種メディアで報道されているとおり、
大学入試センターの発表(午後10時現在)によると、全国738会場中181会場で、253人がICプレーヤーの不具合などを訴えた。辞退者を除く249人がこの日のうちに再テストを受けた。
監督者の立場から言えば、このリスニングの時間が本当に神経を使うのです。最初に机上に携帯電話を出させて目の前で電源オフを確認し、鞄に仕舞わせます。次に、ICプレーヤを配布して「袋から出して机の上に置き・・・、決して膝の上に置いたりしてはいけません」「イヤホン止めをはずし、外したイヤホン止めは袋にしまいます」などと事細かに(マニュアル通りに)指示を出し、この間タイムキーパー係は受験生と同じように、イヤホンをして音声確認などを行い、さらに試験終了まで受験生と同じ問題を聞き続けるわけです。
リスニングの試験時間は30分、もちろん昨年末にリハーサルをしているからわかってはいるのですが、実際に問題を最後まで聞いたわけではないので、果たして時間通りに終了するのか極めて不安。教卓の前で電波時計をにらみながら、隣のタイムキーパーの挙動をチェックします。すでに時計は18時34分を回ったというのに、まだICプレーヤーの再生ランプは赤いまま。「本当に大丈夫やろか・・・」という不安の中でランプが消えたのが18時34分28秒! もちろん、スタートに個人差=再生ボタンを押すまでに数秒の違いはありますが、ちゃんと30秒前には終わるように作られているのですね。報道されているトラブルというのは、この30分間の試験中に音声が聞き取れなくなったり、雑音が入ったりすることがあると言うことなのです。幸い、私の会場では再試験対象者がゼロ、全員時間通りに試験を終了することができました。
さて今日は二日目、数学2時間と理科が3時間、終了時刻は昨日より若干早め。しかしそれ以上に、リスニングの無事終了と言うこともあって、半ば仕事が終わったかのような気分で出勤することができます。全国の受験生の皆さん、そして監督者の皆さん、今日も頑張りましょう。 😀