第303回市民寄席

 師走に入って3日目、午前中に卒業アルバム用の写真撮影、終了後すぐに戻って歯科治療。終わって外へ出ると地面が濡れていましたが、後で聞けば、雷や暴風で大変だったとか。いったん帰宅して次年度準備作業の見通しをつけた上で、夜は第303回市民寄席、終了後は四条室町の焼き鳥屋で軽く一杯。何しろツイッター経由で、焼き鳥盛り合わせ(10本)1200円が500円になるというクーポンを仕入れていたので、ぜひとも行ってみたい店だったのです。瓶ビール1本に銚子(大)1本、焼き鳥盛り合わせと豆腐、それに和風サラダでいい気分。帰路はMKタクシーをつかまえて、こちらもツイッターでゲットしたタクシーチケット利用。財布に優しい、師走最初の花金でありました。

 今夜の番組は、次の通り。

軽業(桂吉の丞)
吉朝さんの七番目=最後のお弟子さん、元気があって結構です。このネタは東の旅の途中、今となっては通じにくい屋台の売り声や、軽業師の動きを扇子と指で表現するなど、きちんと残してほしい噺。何度かかむ所もありましたが、基本に忠実な姿勢は評価できます、18分。
鯛(桂三扇
三枝さんの七番目のお弟子さんで、キャリア18年の大卒ママさん落語家。ただし、私ははじめて聴きました。地元が福知山ということもあって、マクラでは故郷ネタで受けていましたが、ただし、ツキノワグマはアラスカにはいませんよね。ネタは三枝さん作、以前都丸さんで聴いています。生け簀の中の鯛を登場人物(?)とする、それなりに完成度の高いものですが、肝心の下げかたが大失敗、落ちが効きませんでした、15分。
仏師屋盗人(笑福亭竹林
六代目松鶴師の13番目のお弟子さん、この方も生で聴くのは初めてです。しかししかし、紛れもなく「笑福亭の味」「松鶴の息」の高座姿、ちょっと涙ぐんでしまいましたね。仏師の家に泥棒が入り、逃げるときに仏さんの首を落としたために立場が逆転するという噺ですが、人物の対比も的確で、息も間もいうことなし。キャリア30年のすでにベテランですが、これは応援したい噺家さんです。本日の秀逸、22分。
ねずみ穴(桂福団冶)
例によって、扇子を杖代わりに前屈みでぼそぼそと小声でぼやき出す入り方、瞬時に客をつかむのはさすがです。このネタを上方の噺家で聴くのは初めて、技術的には何の問題もないのですが、例のわかりにくい下げ「夢は五臓の疲れ」、これで下げずにその後に説明を加え、落とし話ではなく人情話とされました。う〜む、もう少しいろんな方の演出を聴いて考えてみたくなりました、38分。

 なお、次回は2011年3月6日(日)開催です。

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.