17年目の「地域に学ぶ」

湯の谷バス停
湯の谷バス停

 私が以前の勤め先でいただいたご縁、そこから生まれた大学生の社会調査実習、いつのまにか17年目に入りました。毎年、三重県南部・東紀州地域をフィールドに、予備調査・本調査・補充調査、それを踏まえてのレポート作成・出版という流れになります。今年の予備調査は27日(金)28日(土)、現地では雨がきつかったのですが無事に終了することができました。写真は調査地のひとつ・熊野市湯谷地区のバス停、「水曜日のみ運行」これが過疎地域のひとつの現実です。学生達は、そのような地域の現実を住民へのインタビューで掘り起こし、実態に基づいた地域理解・現実把握の目を鍛えます。

 このバス停から坂道を上り詰めたところにある「かやの木資料館」には樹齢300年のかやの木が現役、今年も沢山の実を付けていました。三重県が展開する「まちかど博物館」にも指定されているこの施設、「東紀州ほっとネット・くまどこ」の解説を引用すると、

かやの木資料館 熊野市
五郷町の林業家・旧尾中鋼治邸の「かやの木資料館」は木挽職として活躍した先祖代々のもので約300年が経過しています。旧宅前の庭には熊野市文化財のカヤの木の巨木そびえています。そこに隣接するように建てられた資料館には、木挽きが使用したノコギリなどの山林道具と古文書が陳列されています。

かやの木資料館の館長は尾中鋼治(おなかこうじ)さん。開館は毎日ですが、要予約です。お問い合わせ電話番号は、0597-83-0122。尾中さんは現役の林業家なので、前日、前々日とゆとりを持った予約の方が良いと思われます。熊野でもかなり山奥になるため、JR熊野市駅からは、車で40分ほどかかります。

 ここを会場として開催されていた交流イベント「かやの木祭り」、2011年11月27日に20回の節目を迎え、残念ながら中止となりました。今回の予備調査では、「地元の元気を取り戻す契機となるよう何とか祭りを復活させたい」とのこと。学生ともども、何とかお手伝いできないものかと考えております。

投稿者: myon

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