ひとめぐり

年越し蕎麦
 私の生年は1954年、甲午(きのえうま)の年でした。時はめぐって60年、2014年は再び甲午の年、つまり「還暦」であります。“カンレキ”、とてもじゃないですが自分のこととは思えません。だって幼少の頃の我が身にとって「還暦」とは、「運良く生きながらえたおじいちゃん・おばあちゃんが赤いチャンチャンコを着て祝う儀式」だったのですから。確かに「運良く生きながらえた」と言えなくもありません、だって、すでに鬼籍に入られた同級生も一人や二人ではないのですから。ここはひとつ、素直に一つ齢を重ねたことを喜びとして、年神様に感謝申し上げるほかありません。皆様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
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冬の彩り

生家の庭で
 母の百箇日法要以来七週間ぶりに生家へ、年末恒例本堂の掃除です。幸い日射しが穏やかだったので、約一時間の作業を順調に消化。庫裏の母の居室は道具類をすべて取り払ってスッキリ、額装した父の遺影とともに母の元気な頃の写真が飾られていました。あれこれと想い出など語りながら持参したおにぎりでランチ、嫂と交代して早めの帰宅、今度は我が家の掃除です。
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迎春準備

炭火がご馳走
炭火がご馳走

 昨日でツレアイは年内勤務終了、夜はいつもの阿吽坊で家族の忘年会、舞鶴から長男夫婦もやってきて6人で賑やかに。京都は昼間から霙状態でしたが、舞鶴方面は前夜が雨、朝目を覚ますと真っ白になっていたとか。冷え切った身体で店に入ると、上がりがまちに火鉢が据えられ、見るだけで温かな気持ちになれます。店内は大層賑わっていましたが、友人のI谷氏ファミリーと遭遇、年内に少し言葉を交わせてラッキーでした。料理はいつものようにおすすめメニューから適当にピックアップ、近頃はEvernoteFoodにアップしていますので、よければご覧下さい。さて、今日は皆で自宅の掃除、おっとその前に私は洗濯済ませてから買い物に。幸いお天気はよさそう、慌ただしいけど楽し一日としたいものです。
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レモンと言えば・・・

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 ゴホンと言えば龍角散、レモンと言えば・・・いえ、落合恵子さんではなく「檸檬」であります。初めて三重県松阪市に単身赴任した際、真っ先に足を運んだのは松阪城址にある梶井基次郎の文学碑でした。別に文学論をしたいのではなく、本当に漢字を書けなくなったというボヤキであります。高校生の時までは人並みには漢字の読み書きができるという自負があったのですが、今は全くいけません。30年以上パソコンで文章を書き、講義の板書もPC入力ですから、手書き能力が衰えるのも宜なるかな。とはいえ、年が明ければ私も還暦、老化防止も含めて日常的に手書きで文字を書く 週間 習慣を復活しようと目論んでいるのです。
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しっかりと、冬

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 週末は家にこもっていたのでいささか運動不足、買ったばかりのデジカメもって、久しぶりに梅小路公園へ。紅葉の名残はありますが、木々はすっかり冬モード。それでも近所の保育園の子どもたち、芝生広場で大はしゃぎ。「子どもは風の子」、こちらは風邪をひいてはならずと、早々に退散してきました。
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野菜万歳!

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 寒くなるとやはりこれ、白菜と大根。先ほど届いたばっかり、次兄の手作り。いやぁ、何が嬉しいと言ってこの時期これほど嬉しい頂き物はありません。早速今夜は鍋と決まり、ありがとうございます!
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紅葉の候

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 昨晩のNHKでは、嵐山の紅葉ライトアップを遅くまで報じていました。今日は各地とも、大変な混雑でしょうね。私の職場は阪急北千里駅近く、駅を降りると「三色彩道」と名づけられた坂道を登ります。ここは周辺でも有名な紅葉スポット、写真は二日前の朝に撮影したもの。朝早かったのでいささか暗く、撮影している人もいませんでした。後期は時間割の都合で車出勤、この日は久しぶりの電車でしたので、ピーク間近の紅葉を楽しんだことでした。
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喪中につき・・・

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 昨日、無事母の百箇日法要を勤めることが出来ました。会場は自坊の本堂、同じ場所での通夜・葬儀は酷暑、満中陰も蚊取り線香と扇風機を使用していましたが、昨日は気温以上に寒さを感じストーブを用意。檀家の方も大勢お集まり下さり、法要後には母が好きだったという「浄土の母」(「岸壁の母」の替え歌)を皆で合唱するというおまけ付き。久しぶりに顔を合わせた兄姉たちと、会食の後は一周忌の相談、確実に時は流れていきます。
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文化の日々

 国民の休日である振替休日に授業をする大学がかなりあります、そのことの問題点については・・・、ま、議論は面倒なのでやめておきましょう。私の場合は授業が入っていないので、心置きなく三連休を楽しませていただきました。一方ツレアイの職場は土曜日も平日同様の勤務故、基本的に三連休とはなりません。ところが今年はというと、先月に続いて今月も滅多にない三連休が実現しました。11月3日は文化の日=日本国憲法公布を記念する日、夫婦揃って平和を願いかつ文化的な生活を楽しむ三日間とあいなりました。
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第四回露の新治寄席、素晴らしい!

[flickr id=”10236028313″ thumbnail=”thumbnail” overlay=”true” size=”large” group=”” align=”left”]  世間は三連休、私はともかく普段土曜日も勤務が当然のツレアイには初めてのこと。その初日の12日(土)、久しぶりに天満天神繁昌亭へ行ってきました。近頃お江戸で大評判の露の新治師匠、露の五郎兵衛師と林家正蔵(先代、彦六)師の流れを受け継ぐ希有の存在、やっと生で聴くことができました。容姿端麗・眉目秀麗、所作は鮮やか口跡爽やか、いやはや、予想を上回る素晴らしい高座でした。断続的ではあれ落語を聴き続けて50年、落語の高座で感動を覚えるというのは、70年代前半に角座で米朝師の地獄八景を堪能した時くらしいか思いつきません。近頃は原則京都開催の会のみに自制しているのですが、この会は関西ならどこでも行きたくなりました。
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