質保証の全体像を探る

 7月25日(土)は大阪では天神祭、さぞ賑わったことでしょうね。我が職場では夏休み最初のオープンキャンパス、そこそこ賑わったことでしょう。私はと言えば、文部科学省で開かれた「特別シンポジウム −大学教育への問いとその将来を考える− 質保証の全体像を探る」という、大変長い名前の会合に出席してきました。全国から教育関係者600名の参加で会場の広い講堂は満員、内容は次のように。十分満足できる、いい企画でした。

 大学における教育の改革が大きな注目を集めています。そうした中で、改革の背景となっている社会基盤の変容や大学教育観の変化にも向き合いながら、今どのような大学像が求められているのか、といった問いに立ち返ることも重要になってきています。
 このたび、国立教育政策研究所と朝日新聞社は、特別企画「大学教育への問いとその将来を考える」(国立教育政策研究所主催、朝日新聞社共催)を実施することとなり、第1回シンポジウム「質保証の全体像を探る」を開催いたします。大学教育の「質」とは何か、それを、どのように、何のために、また、誰に対して「保証」するのか、といった問題について、具体的な諸課題を踏まえつつ、大学の基本的な在り方もあわせて考えます。


 内容については職場にレポートを提出するので、ここでは触れることはしません。今の大学の問題を考える時、よく引き合いに出されるのが「トロウ・モデル」呼ばれるもの、これは2007年に亡くなられた高等教育研究の権威であるマーチン・トロウ氏の提唱したもの。大学への進学率が上昇すれば大学のシステムそのものが変化するというもので、日本の高等教育の歴史に照らし合わせて考える時、大変参考になります。私自身はその概要しか知らなかったので、是非著作を読みたいと。ところが、今回の基調講演をされた天野先生の翻訳があるのですが、すでに絶版でamazonの中古では15,000円くらい、う〜ん、自腹では買えないなぁ。内容については、こちらに大変わかりやすい解説記事がありますから、是非ご覧ください。

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.