9月8日(火)から和歌山県立博物館で「世界遺産登録5周年記念特別展 熊野三山の至宝」がスタート、早速初日に出かけてきました。往路は京都から新快速で大阪、環状線経由・紀州路快速で和歌山まで2時間弱。和歌山駅前からバスで約10分で「県庁前」、徒歩数分で会場着。少し早めのランチを隣接する和歌山県立近代美術館内のレストランで。ゆっくり食事を楽しんだ後は、博物館で入館料800円+音声ガイド200円で1時間強の鑑賞。加えて初日だけのオープニングイベント「熊野三山参詣曼荼羅の絵解き」も楽しんで、十分に満足。図録を買ってからバスで駅前に戻り、30分後のオーシャンアローの座席を確保。デパートで地酒と蒲鉾をゲットして無事帰宅。いい一日となりました。
写真は博物館ロビーに飾られた熊野三山曼荼羅、真ん中にあるのが那智、左が本宮、そして右が新宮。もちろん、那智参詣曼荼羅は昔から30点以上が確認されていますが、本宮と新宮については平成19年に新しく制作されたもの。この前で、山本殖生 氏(熊野三山協議会幹事)による絵解きの実演、熊野比丘尼に扮しての40分弱の熱演はなかなか結構でした。
展示の圧巻は、なんといっても速玉大社蔵の国宝「熊野速玉大神坐像」「夫須美大神坐像」「国常立命坐像」「家津御子大神坐像」を生で観ることが出来たこと。もちろん、他にも多数の初お目見えの至宝があるのですが、私としては三山成立以前の地域の素朴な祖霊神信仰を確認できたことで満足。熊野に関心をお持ちの方、ぜひ一度お運びください。
会期:9月8日(火)〜10月18日(日)
概要: 紀伊半島には古くからの宗教的な霊場が数多く点在しています。そのうち熊野三山や高野山、吉野・大峰とそれらに至る参詣道が、「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産登録を受けてから、平成21年は5年目の節目となります。
和歌山県立博物館では平成17年から19年までの3年間、新宮・那智山・本宮の順に熊野三山のそれぞれを地域ごとにとりあげ、悉皆的な調査に基づいて特別展を開催してきました。世界遺産登録5周年の今年は、国宝・重要文化財・和歌山県指定文化財をはじめとする至宝約300点を集め、これまでの研究成果や新たな発見を踏まえて、熊野三山の重層的な歴史とさまざまな熊野信仰の祈りのかたちをご紹介します。
また合わせて、熊野本宮大社宝物殿・熊野速玉大社熊野神宝館・熊野那智大社宝物殿を現地会場として、それぞれの会場でも特別展示を行います。この機会に、県立博物館とともに熊野の現地へもご訪問いただき、人々の祈りによって残されてきた、聖地と道と文化的景観からなる世界遺産・熊野の魅力をご体験下さい。