生涯学習吹田市民大学については、すでにこのブログでも告知しています。昨日は第三回目で私の担当、「南方熊楠と熊野」というテーマで話をさせて頂きました。私自身は熊楠を専門的に研究しているわけではありませんが、自分の方法論(=内発的発展論)とフィールド(=熊野)にとっては、畏敬と親しみを感じている存在です。120名の熱心な聴衆に果たして満足して頂けたかどうか、あまり自信はありませんが、やはりこのような場を与えて頂いたことは励みになります。吹田市教育委員会とご参加いただいた皆様に、改めてお礼申し上げます。
昨日の報告要旨は次の通り。
2009年11月27日(金)
生涯学習吹田市民大学用資料
南方熊楠と熊野
千里金蘭大学 寺口瑞生
http://teraguchi.net/
1.はじめに
1)熊野の歴史空間
2)社会学的アプローチ
2.南方熊楠の生涯
1)誕生から大学へ
2)アメリカ時代
3)イギリス時代
4)熊野時代
3.南方熊楠の先駆性と普遍性
1)神社合祀反対運動
2)南方曼荼羅 → 鶴見和子
4.世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」
1)世界遺産の意義
2)文化的景観
3)遺産をまもるとは?
5.おわりに
南方熊楠の発想から
自然保護論 → 環境保全論
内発的発展論 → まちづくり論
参考文献
鶴見和子『南方熊楠 地球志向の比較学』(講談社、1978年/講談社学術文庫、1981年)
神坂次郎『縛られた巨人 南方熊楠の生涯』(新潮社、1987年/新潮文庫、1991年)
五来重『熊野詣』(講談社学術文庫、2004年)
神坂次郎『藤原定家の熊野御幸』(角川ソフィア文庫、2006年)
植島啓司『世界遺産 神々の眠る「熊野」を歩く』(集英社新書ヴィジュアル版、2009年)
寺口瑞生「『内発的発展論』は『まちづくり』によく似合う」(京都文教大学人間学研究所『人間学研究vol.7』、2007年)
参考サイト
熊野自然文化読本・熊野とは
熊野倶楽部
南方熊楠記念館・熊楠紹介
鶴見和子
世界遺産と無形文化遺産
関連サイト
和歌山県
奈良県
三重県