新・染屋町寄席へ行ってきました

 昨年9月に惜しまれながらも閉幕した染屋町寄席法然院の梶田師を中心とする実行委員会のご努力で再スタートすることに。昨晩はその第1回目、超満員の会場の一番後、演者の顔の見えない席で堪能しておりました。会場はちおん舎、私は初めてですが、烏丸三条から少し西に入ったところ、いい場所でした。桂ちょうばさんと桂二乗さんという、それぞれ京都に縁のある若手2人を中心として、隔月に開催されます。2回目は5月14日(金)、3回目は7月9日(金)、4回目は9月10日(金)とすでに決定、みなさま、ぜひ応援してあげてください。

 昨晩の番組は次の通り。

七度狐(桂二乗)
さすがに緊張していたのか、いつも以上に出だしの声が甲高く、何度も噛んでいたのはいささか聴きづらい。普段のネタ繰りが不足しているように思えて仕方ありません(28分)。
狸賽(桂ちょうば)
私はこの人はけっこう評価しています。話しがはじまると、年齢以上に落ち着いた語り口がとても心地よいのです。狐の次に狸と、2人会を意識した演出ですね(19分)。
お楽しみ(桂都丸)
今年「塩鯛」を襲名されるのですね、楽しみです。今夜は若いときの思い出話で軽く、ま、そんなもんでしょう(20分)
中入り
ふぐ鍋(桂二乗)
入門以前のふぐ屋でのアルバイト経験で場をわかせ、だいぶ落ち着いた噺となりました。ただ、ネタがばれているので、今夜のようなありがたいお客さんばかりでないときに、はたしてどうなるのか(22分)。
肝潰し(桂ちょうば)
ふぐの肝の次は人間の肝と、ここらあたりも遊んでますね。ざこば師に稽古していただいたのでしょうね、ある意味で師匠以上に落ち着いて聴けますね。ただ、最後の兄が妹に出刃包丁を向ける場面、「天国で会おう」という台詞でしらけてしまいました。ここは「極楽」ではないかとおもうのですが、米朝師のものを調べる必要があります(36分)。

 いい会場でいい客でしたが、果たして2回目以降はどうか? 私も授業がはじまると、ちと参加はつらいかな?

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.