昨年度途中から(財)箕面市文化振興事業団と関わりが出来ました。そのご縁で、メイプルホールで開催された「第45回ごにんばやしの会」を楽しんできました。昨日の日中は焼けるような暑さ、所用を済ませてから車で会場へ、拙宅からは約1時間で到着、やはり自動車はありがたい。友人2人と合流したっぷりと落語を楽しんだ後、帰路は50分のドライブ。その後は、ラストオーダーを大幅に延長しての宴会突入。さすがに普段の早起きは無理、午前7時に起き出してすぐに支度、コーヒー抜きで車で出勤。普段と比べて15分遅い出発でしたが、車の量が全く違います。やはり私には、早寝・早起・早出があっています。それにしてもこの落語会、上方落語界の中堅処、米朝一門の実力者が揃う豪華な会です。ちょうどいい大きさのホールと値段、しばらく通うことにします。それにしてもおもしろかったのがホールの緞帳、贈り主の名が「四大字財産委員会」と。まさに地域社会学の教材にぴったり、箕面はいいところです。
昨晩の番組は、次の通り。
- 牛ほめ(桂紅雀)
- 「牛ほめ」とのことですが、牛ほめまで行かずに「普請ほめ」でさげました。前座向きのネタですが、前座の力で笑いを取るのは難しい。さすがに紅雀さんのキャリアですからそこそこの笑いはとれますが、何というか、もう少し「落ち着いて欲しい」ですね、23分。
- 厩火事(桂都んぼ)
- 師匠である都丸さんの塩鯛襲名と同時に、米紫をつがれるとのこと。先代は長く上方落語協会の事務局長を務められた方、噺は何度も聞いていますが、正直笑いのとれる方ではなかったですね。この噺は個人的には志ん朝で聞いていますが、都んぼさんはざこばさんにつけていただいたんでしょうか、まずまずの出来で21分。
- 鴻池の犬(桂吉弥)
- ちちんぷいぷい(毎日放送のテレビ番組)の話題から入って、サッカーのワールドカップのマクラ、いやな入り方です。テレビで売れることの悪い部分を見せつけられたようで、噺を聞く気が失せてしまいます。やはり本題にふさわしいマクラを準備する努力が必要、もっとプロ意識を持って欲しい、29分。
- 皿屋敷(桂ひろば)
- 番組には「お楽しみ」となっていたのですが、どうやらインド旅行で留守中のせいでネタを決められなかったようですね。夏の噺ということで皿屋敷を選んだとのこと。私にとってはこの噺は、何と言っても春団治です。幽霊の姿はもちろん、全ての所作が大変きれいでした。もちろん、まだまだ現役で頑張っていただかねばなりませんが。ひろばさん、なかなか味があっていい噺家さんですね、30分。
- 船弁慶(桂まん我)
- 勉強家の文我さんのお弟子さん、実力者ですね。この話は上方では故・文枝さんの独壇場、雷のお松の言い立ては絶妙でした。さてまん我さん、いい出来でしたよ。夏の会には夏の噺、鳴り物が入ってにぎやかかつ難しい噺、秀逸でした、37分。