信明山長宣寺大屋根修復落慶法要

長宣寺大屋根修復落慶法要

 私の生家は浄土真宗本願寺派信明山長宣寺という兵庫県川辺郡に位置する小さな寺、一昨年から本堂大屋根の修復を開始し工事そのものは昨年中に完成、その記念法要が本日行われました。檀家の人々にとっても、坊守たる母にとっても記念すべき一日、お天気に恵まれてのいい法要でした(あいにく私自身は体調不良で途中で失礼しましたが)。次兄の進行により14時にスタート、まずは東日本大震災の犠牲者の皆様へ祈りを捧げ、真宗宗歌を唱和し、大屋根修復実行委員会委員長の挨拶、本願寺からの祝辞と続き、14時15分から法要開始。「五会念仏作法」が約40分勤められたのですが、ご縁のある八ヶ寺と坊守の母(足が悪いため椅子に着座)と次兄とその息子、計10名の僧侶が勤行しつつ内陣を回り散華する様子はなかなか圧巻。こどもの頃に何度か見た記憶はあるのですが、お経の文言はすっかり忘れています。列席者の半分は檀家の方々(大半が高齢者)、もう半分は我が家の親戚。あちこちと挨拶せねばならないのですが、体調不良を理由に法要のみの参加とし、法話が始まる直前に失礼して帰路につきました。

 冒頭の挨拶時に次兄が寺の沿革を紹介してくれましたが、その根拠は本堂屋根に掲げてあった上棟時の木札、写真に撮っていたようなので後日見せていただこうと思います。とりあえず、手元のメモによると

元禄十年正月二十日
本山から、山号を許可される。初代住職はシャクゲンリョウ、立地は現在地と川を挟んで山側に。
文政六年四月十五日
現在地に移転、木札には当時の大工等の関係者名が列記。これを記念して、以後毎年四月十五日には、村の先祖達を供養する永代法要を営む。
平成二三年三月二十七日
近年は、永代法要を四月第二日曜日に営んでいるが、本年は四月十日、その前日が本山集団参拝に当たるゆえ、本日の落慶法要と永代供養を合わせて行う。住職は、第16代釈愛心(母)。

 私自身は得度しておらず(=僧籍がない)、一介の問中の小僧にすぎないのですが、この年になってみるともう少しきちんとお経を学んでおけばよかったと、いささか後悔の念が起こってきました。資格はともかく、今年は法然・親鸞の大遠忌の年、少しでもその生涯や教えに改めて学んでみたいと思ったことでした。

投稿者: myon

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