1月3日(金)、文楽初春公演がスタート、早速第一部に行ってきました。劇場前には長蛇の列、恒例の鏡割りとその後の振舞酒ですね。何にせよ列に並ぶのが嫌いな私は無視して中へ、場内には補助席も出て結構なこと。やはり正月、みなさん席に座るなり舞台上の「にらみ鯛」の写真撮影、勿論私も。終演後はすぐに帰宅して、今年二度目の来客準備。二組四名の友人達と夜の更けるまで酒宴、連日正月を満喫しております。
第一部の演目は、「二人禿」「源平布引滝 九郎助住家の段」「傾城恋飛脚 新口村の段」。このところ、千歳大夫さんが私のお気に入り。今回は「九郎助住家の段」の次を担当、メリハリのきいた語りは素人にも大変分かりやすい。千歳・咲・呂勢のリレーはそれぞれに個性がありましたが、やはり千歳さんが秀逸でした。「新口村の段」は源大夫さんの代演が津駒大夫さん、切が嶋大夫さん、お二人とも力のあるところを見せていただきました。手先の不器用な私には人形や三味線はとても無理、やはりいずれは「寝床」を目指したいものだと、一人ほくそ笑んだことでした。