南無釈迦牟尼仏

 同僚の心理学者・高橋裕行氏が逝去されました.5月2日に倒れられ,その後意識不明の状態が続いていましたが,5月19日(土)の早朝に58 歳の生涯を閉じられました.その日の昼過ぎにsampe氏から電話で連絡を頂き,電話とメールであちこちやりとり.21日(月)19時から千里会館にて通夜,22日(火)12時から同所での告別式.私は授業の関係で,通夜のみの参加.学生たちも大勢参加してくれて,みんなでお別れをすることが出来ました.

 21日(月)は午後に1年生3名の個人面談を済ませてから,あわてて通夜会場へ.事務局から2名,学科から2名の応援を得て受け付けをお願いしました.私は寺で育った関係で葬式には慣れていますが,準備や実務は駄目.皆さんの邪魔にならないように,喪主のご長男と生前の先生の様子など.
 通夜の会場で祭壇の正面の名号が目にとまりました,「南無釈迦牟尼仏」.そうか,曹洞宗なのですね.私は真宗の末寺に生まれましたから,あたりまえのように「南無阿弥陀仏」で育ってきました.ツレアイの実家は「南無妙法蓮華経」です.
 読経が進んで,参加者の焼香が始まります.慣れない学生たちは周りの目を気にしながら,ぎこちない動作でお香をいただいたりしています.順番に見ていると,「あ,真宗の人や!」.浄土真宗(本願寺派)では,焼香時には香を頂かずに一度だけ.もちろん,こんなことはさほど気にすることでもありませんが.終了後は後片付けも手伝わずに会場を後に,今後の授業のすすめ方や手続きなどをsampe氏と打ち合わせ.遅めの夕飯は阿吽坊まで足を伸ばしました.
 22日(火)は授業が3コマ,昼休みも授業後も打ち合わせや来客であっと言う間に夕方.さすがに頭が回っていないことが自分でも判ります.夕方の会議のメンバーでないことをいいことに,少し早めに退出してきました.徐々に実感がわいてくるのでしょうが,その時はその時.高橋さん,やすらかにおやすみください.

投稿者: myon

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