教育学術充実協議会

東京駅 14日(月)は東京日帰り出張、日本私立大学協会の「教育学術充実協議会」に出席してきました。場所は市ヶ谷の私学会館、ここには2007年3月28日にも来ていますが、その時は桜が満開で大変暑かったことを憶えています。今回はもちろん暑い時期ではありますが、むしろ会場内の冷房が効きすぎて途中から足が痛くなるほど。終了後は懇親会を失礼して一路東京駅へ、定番の東京ばな奈(をを、一発変換)を買い込んで、予定より早いのぞみに乗ることが出来ました。

 私が大学に入った頃は、学部4年間のうちで前半は「教養部」で「教養科目」を中心に学び、後半は学部で「専門科目」を学ぶというスタイルでした。当時は、「教養科目なんて」と小馬鹿にした雰囲気があって、授業などほとんど出席せずに試験だけ受けて単位を取るなどという輩が(私も含めて)大勢いました。しかし、1991年の大学設置基準の大綱化という大きな変化があって(私の教員生活3年目)、それまでの科目区分が廃止されたり大学ごとの裁量が大きくなった結果、専門科目重視の傾向が強まり、近年ではそれに対する問題点が多く指摘されるようになってきました。そんな流れの中で、とくに私学において4年間の教育の中味を改めて問い直す作業が(生き残りのためにも)必要であるとされています。その際のキーワードが、教養教育なのですね。今回の話題の中では、国際基督教大学リベラル・アーツの取組が興味深いものでした。文学部哲学科の出身者としては、このような言葉にはついつい嬉しい反応を示してしまいます。

投稿者: myon

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