伝承というドキュメンタリー

 普段の食材以外の買い物は、その多くをamazonあるいは楽天を利用します。当然のように、いろんなDMが日々届くわけですが、そのほとんどはパス。しかし、落語関係のものはつい見てしまいますね。先日のDMで思わずクリックしてしまったのがこれ、立川談志 立川談春 親子会 in 歌舞伎座 ~伝承というドキュメンタリー~ [DVD]。昨年6月28日に歌舞伎座で行われた親子会の模様を収録したものですが、いやぁ感動しました。私は東京の噺家さんの動向には疎く、談春という名前を知ったのは、たまたま書店で手に取った赤めだかという本の著者として。「第24回講談社エッセイ賞」を受賞したということで書店に平積みになっていたものを購入したのですが、これはこれでなかなかのもの。この談春という人、とんがった芸風の師匠・談志に対して、若いけれど(それ故に)柔らかく、しかし志ん朝の華やかさとは明らかに違う立川流の骨太落語。2枚組のDVDには落語三席の他に、当日の舞台裏の様子や関係者インタビューもあって、かなり楽しめます。次回の拙宅での落語勉強会用に、いい教材が手に入りました。

 DVDの中には東京の若手真打ちたちが楽屋に挨拶に来たり、袖で見守っている様子が収録されています。中でも小文治師の弟子の三三さんのインタビューが印象的でした。師匠譲りというのか、少し陰のある表情で、控えめに見せて実はしっかりと、中身のある受け答えをしていました。大阪からは吉坊の顔も見えましたね。この談春という人、あえて大阪で探せば吉弥さんかな?まだまだ、頑張ってもらわねばいけませんが。さて、DVDの中身は次のように。

内容紹介
早くも、今世紀初頭の落語界を代表する歴史的事件と呼び名が高い世紀の落語会、遂にDVD化!
☆ 滅び行く古典芸能「落語」の寿命を、100年延命させたと言われる稀代の天才落語家「立川談志」と、談志の最も正統な古典落語を引き継いだと評価されている愛弟子の「立川談春」が歌舞伎座の高座に上がった!早くも20世紀初頭を代表する落語界の歴史的イベントとなった08年6月28日の「歌舞伎座・親子会」が、半年を待たずしてDVD緊急発売!世紀の落語会、待望のDVD化!
☆ チケットは、数十秒で完売続出!現在最も独演会のチケットが入手困難と言われる立川談春初の映像作品と、古典芸能界最高峰の鬼才・立川談志の最新映像!
【収録内容】
高座映像
◎「口上」 立川談志・立川談春
◎ 「慶安太平記」 立川談春
◎ 「やかん」 立川談志
◎ 「芝浜」

立川談春ドキュメンタリー映像・2008年5月6日
記者会見 立川談志、立川談春・
楽屋風景・
後日インタビュー
立川談志、立川談春、福田和也、堀井憲一郎、吉川潮、篠崎弘、他 立川流関係著名人(予定) 等々

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.