桂枝雀の生誕70周年・没後10周年を記念して、昨晩NHKで「なにわの爆笑王 再び〜生誕70周年 桂枝雀の至芸〜」が放送されました。桂南光と佐渡裕がVTRを見ながら対談、誠に結構なものでした。関連して、NHKが関西の落語ファンへのアンケートで選んだ「もう一度聞きたい枝雀落語ベスト3」が選ばれ、こちらはかんさい想い出シアターで3週連続で放映され、今朝は第1回の「代書」を観ました。こちらの番組は桂雀々がゲスト、彼の入門当時の様子を描いた1978年11月28日放送「近畿の話題」を織り込み、「代書」は1986年1月17日に放送されたもの。例の「せーねんがっぴ、を!」には分かっていても吹き出してしまいます。懐かしくも楽しい映像を堪能し、安心して二度寝したのであります。
枝雀に関する本・DVDなどは、いつまでも枝雀をご覧ください。
私は高校生の頃に、枝雀さんと共演したことがあるのです。当時は枝雀襲名直前で小米であったと記憶しますが、故・桂春蝶と二人で司会する朝日放送の素人参加番組に落研の仲間と出演しました。いろんな高校や大学の落研が毎週登場していたのですが、我々が出演した翌週に番組が終了したというのも懐かしい想い出。その頃はラジオやテレビで素人参加のお笑い番組が結構あって、出番は短くとも、楽屋でプロに色々話を伺うのが楽しみでした。先代の森乃福郎さんに、当時の資料には書かれていなかったエピソードを話して頂いたりしたことを覚えています。
代書というのは(以前は「代書屋」と表記していましたが)、桂米朝の師・桂米團治の作としてあまりにも有名、ただし私自身は米朝さんで直接聞いたことは(たぶん)なく、もっぱら桂春団治でしたね。枝雀さんの「松本留五郎」の「松本」という姓が雀々さんの本名というのも、落語ファンには知られた話。と、こんな話はいつまでも続けてしまうので、いったん中入りとしましょう。
投稿者: myon
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