NHK大阪のかんさい想い出シアター、先週の代書に続いて今朝は「池田の猪買い」、上方の北の旅の代表としてポピュラーな噺。初回放送日1981年3月21日とのことですから40代前半、映像的にもまだ髪の毛が残っていて若々しいですね。私が高校生の頃は笑福亭仁鶴の全盛時代、彼の猪買いは本当に大爆笑ネタでした。もちろん、落研の仲間でもみんなで仁鶴のマネなどしておりました。その頃枝雀さん(まだ小米時代ですが)がこのネタをやっておられたかどうか、あまり記憶にありません。放送後の解説で雀々さんからも「どの猪買いやろ?」との発言があったとおり、枝雀さんのネタは時間をおくとずいぶん変わってきます。今日の映像で見る限りは、2カ所ほど「おや?」というところがありましたが、全体としては熱演の枝雀ワールドでした。次週は「貧乏神」です。
桂枝雀名作選(2)
花の落語家独演会 桂枝雀 「池田の猪買い」
「もう一度聞きたい枝雀落語」第2位は、「池田の猪買い」。非常に古い旅ネタです。枝雀さんは、また笑いに対する理論家でもありましたが、その独自の理論の中で、この作品を、聞き手を不条理の世界へと誘い込む「はなれ」領域の落ちに分類していました。爆笑の中にも、ネタへの透徹した分析が光る演技を堪能していただきます。
【ゲスト】桂雀々(落語家)
*初回放送日1981年3月21日
投稿者: myon
このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.
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