また、古今亭菊六さんを聴きました

古今亭菊六さん
第2回江戸の噺家落語会@阿吽坊
 阿吽坊で開催された第2回江戸の噺家落語会@阿吽坊、関西ではなかなか聴く機会のない東京の噺家さんをお招きしようという企画。昨年8月の第1回に続いて、今回も古今亭菊六さんを聴くことができました。最初に「時そば」、会場の雰囲気をほぐすための長めのマクラを含めて35分。関西では「時うどん」ですが、案外「時そば」を聴いている人は少ないのです。「うどんをそばに換える」だけの話ではないことを分かって頂くための、いい機会でもありました。後の懇親会では、「かまぼこ」と「ちくわ(ぶ)」で大層盛り上がっておりました。一席目の後に高座後ろの屏風を外すというハプニングがありましたが(harimayaさん、ごめんなさい)、すぐに二席目に入って「湯屋番」。若旦那が番台で妄想にふける笑いの多い噺、艶っぽさは必要ですがいやらしくなっては興ざめ、物まねも含めて上々の出来、22分。中入りを挟んで三席目は「子は鎹」、関西では最近ざこば師がよく演られますが、ストーリーはおなじみのもの。子どもの表現が大事ですが、前半はしんみりとした雰囲気であどけなく、後半は少し生意気ながらも見事に両親を結びつける。やはりこの噺は、江戸の噺家さんで聴く方が好きです、32分。

 終了後の懇親会で、菊六さんが昼間に立ち寄ったという新門前の道具屋さんの話題で盛り上がっておりました。煙管を求めて何軒も見て回ったというものですが、昨日の客の中でも煙管の実物を見たことがない方が、少なくなかったと思います。私が子どもの頃には、まだまだたばこ屋さんで刻み煙草を売っていましたし、父もよく吸っていました。来客があった時など、座布団と一緒にたばこ盆も用意するのが当たり前でしたね。こんなことを書いていると、やはり自分もいい歳になったのだと、つくづく思います。

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.