偕老同穴

伊勢海老さん、ありがとう

 落語の中では酔態の形容として「伊勢エビが税金を納めに行くような・・・」という表現がありますね。確かに、赤い顔した酔っ払いが前屈みになる様子を伊勢エビにたとえるのは分からないでもありません。例年この時期にはsatoshi-kさんにお願いして、漁師さんから仕入れた伊勢エビを送っていただきます。もちろん刺身が結構ではありますが、正月の彩りに使いたいので、元気なうちにボイルして色んな料理に使います。ゆであげ直後の色はそれは鮮やか、写真のようにしっかりと腰を曲げた様子は、確かに長寿の象徴としても納得。ここ数日腰痛で悩まされた私としては、サポートしてくれるツレアイに感謝しつつ、偕老同穴の契りを再確認する大晦日であります。

 毎年12月30日には生家に戻って母に挨拶、一年前の足の手術以降多少歩きにくくはなっていますが、本堂の改築が終了したこともあって今年は穏やかな年末。数年前まではみなで餅つきをする日でもありましたが、今となっては本堂の掃除を手伝った上で、檀家からいただいたお供えの餅と手作り野菜をいただいて帰るだけ。こどもの頃には、この時期の本堂の掃除は大嫌いでした。お湯で絞ったぞうきんで内陣の床を拭くのですが、拭いている尻から冷たく凍ってしまう、そんな表現が許されるほど寒かったのでした。先程来、我が家の周囲でも風は冷たく雪さえ舞い始めました、やはり、大晦日は寒い方が似つかわしいですね。みなさま、どうぞよいお年をお迎えください。

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.