被災地での社会調査実習

[flickr id=”6320343710″ thumbnail=”thumbnail” overlay=”true” size=”medium” group=”” align=”left”] 1998年度から実施している三重県東紀州地域をフィールドとする社会調査実習、14年目となる今年の本調査を11月3日(木)~6日(日)の日程で実施しました。例年は6月に予備調査、9月に本調査、12月に補充調査という流れで実施するのですが、今年は台風12号が調査地に与えたダメージのために、予定を大幅に変更せざるを得ませんでした。写真は熊野市甫母町での聞き取りの様子、伊勢海老漁の網を修復するご夫婦にインタビューしているところ。調査メンバーは、三重ローカルアクト製作の「東紀州復興支援チャリティーTシャツ」を着用しています。今回の被害からの復興を支える取組、微力ながら私もいろんな形で関わり続けます。

 この社会調査実習は、もともと京都大学の授業としてスタートしました。その後、関西学院大学・中京大学・法政大学・愛知県立大学・四天王寺大学・京都教育大学・立命館大学といった、複数の大学の学生・教職員が参加するプロジェクトとなって現在に至っています。基本は「地域に学ぶ」、地域の生活実態を住民から聞き取って、地域に内在する知恵や技術を学び取ってレポートを作成します。毎年積み重ねた報告書は13冊となり、今回の本調査を終えていよいよ14冊目の作業に入ることに。過疎地域の漁村や山村の生活の聞き取りから現代日本の抱える問題を照射するこのプロジェクト、すでに多くの卒業生を送り出し、卒業後も地域を繰り返し訪れるリピーターも多く、仕事でこの地域に関わる人間も増えています。地域に支えられて初めて成り立つこの実習、今年のレポートは復興に取り組む人びとにとって、少しでも元気の出るものにしたいと思っています。

投稿者: myon

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