やじきた道中 てれすこ

 京都は一年中で一番混雑する時期、朝一番で久しぶりに映画に行ってきました。今日のターゲットは、MOVIX京都での「やじきた道中 てれすこ」、もちろんチケットはネット予約、夫婦割引で1人1000円。午前11時の開始ですがこの段階ではまだ人出はさほどでもなく、拙宅から街中への道路はスイスイ、新京極通りも苦もなく歩けました。約2時間の上映が終わって外に出たときには、すでに新京極通りは人の海。空腹と喉の渇きを我慢しながら人の海を泳ぎ切り、飛び込んだのはこれも久しぶりのキリンシティ新京極店。大好きなブラウ・マイスターをいただきながら、映画の話で盛り上がった昼下がりでした。

 てれすことは、落語好きなら誰もが知っている話。この映画は、この言葉と噺を軸に、いろんな落語を取り込んでのストーリー展開。中村勘三郎・柄本明、それに小泉今日子という配役は、それぞれいい仕事をしていて大変面白い。ただただ単純に声を上げて笑い、「あ〜、面白かった!」と満足できる映画でした。
 冒頭のシーンで登場する笑福亭松之助、いやぁすごい、唸ってしまうほどの名優ぶりですね。てれすこ→すてれんきょう、しらす→ちりめんじゃこと、奉行書での白州の場面、真剣な表情の演技がいっそう喜劇度(!)をたかめてくれます。他にも間寛平、チャンバラトリオ、藤山直美と関西のお笑い陣も多数登場。
 品川を出てからの珍道中は、大井川の渡しのあたりがラストシーン。雄大で美しい富士山をバックに、お侠な小泉今日子の笑顔で終わります。或る意味、日本のお笑いの定番的な要素を持ったこの作品、出来ることなら、シリーズ化してほしいと切に思います。

投稿者: myon

このブログの管理人は,京都の下町に住み,大阪の女子大に勤務するお気楽オジサンです.通勤車内の読書記録・上方落語鑑賞メモ・料理食べたり作ったり・同居猫ココの日常などを主なコンテンツとしています.