昨日の日曜日、映画館から戻ってお茶を一服、テレビをつけるとNHK(BS-hi)で「立川談志 きょうはまるごと10時間」。夕飯の準備をツレアイに任せて見入ってしまいました。大河ドラマをはさんで午後7時から後半の第二部開始、放送された実演は第一部では「やかん」「へっつい幽霊」「芝浜」、第二部で「粗忽長屋」「品川心中」「居残り佐平次」。う〜ん、これは全部録画すべきでしたねぇ、再放送に期待したいと思います。
私が観たのは、第一部最後の「
通勤車内ではiPodに志ん生・文楽を入れて聞いています。「芝浜」は志ん生の短いものを、「粗忽長屋」はやはり志ん生のかなり録音状態の悪いものを聞いています。この両師匠は言うまでもなく、談志師も生で聞いたことはありません。しかしこの二席とも、比較的最近の収録だと思いますが、大変素晴らしいものでした。作品に対する演者の解釈と表現が(好き嫌いは別にして)大変明確で、まさに「談志落語」なのですね。取材映像の発言などにはあまり耳を傾ける気はおこらないのですが、落語に関してはやはり「うまい」と素直に認めてしまいます。ありがたい番組でした。