私の生年は1954年、甲午(きのえうま)の年でした。時はめぐって60年、2014年は再び甲午の年、つまり「還暦」であります。“カンレキ”、とてもじゃないですが自分のこととは思えません。だって幼少の頃の我が身にとって「還暦」とは、「運良く生きながらえたおじいちゃん・おばあちゃんが赤いチャンチャンコを着て祝う儀式」だったのですから。確かに「運良く生きながらえた」と言えなくもありません、だって、すでに鬼籍に入られた同級生も一人や二人ではないのですから。ここはひとつ、素直に一つ齢を重ねたことを喜びとして、年神様に感謝申し上げるほかありません。皆様、今年もどうぞよろしくお願いいたします。
ここ数年、年越し蕎麦は知人から頂く出石蕎麦。もちろん、セット商品の常として汁も付いてはいるのですが、それだけはやはり自作したい。たっぷりの大根おろしに煮しめ用の金時人参と絹さやをトッピング、おまけにツレアイが見切り品で購入したニシンを使ってさすがに豪華。ここは美味しくいただいて、新玉の春を無事に嬉しく迎えたいと思ったことでした。