『台所のオーケストラ』を味わう

 先日古本で入手した、高峰秀子さんの『台所のオーケストラ』を味わっています。著者のオリジナルレシピを集めた本ですが、いやぁ、なかなか愉しませていただいています。有名女優である彼女が1979年に引退宣言、その後は精力的に執筆活動を展開されているとのこと。私がゲットしたこの本は、1982年6月に第一刷がでて、11月2日に32刷、半年足らずでこの数字はすごい。まずは装丁がきれいです、さすがは安野光雅といったところ。中味もなかなか凝っていて、一つの食材や香辛料を取り上げて、それにまつわるエッセイとレシピ、そして和風には俳句、中華風と洋風の場合には歴史上の箴言をはさみ、ちょうど見開きで愉しめるようになっています。いまは文庫本となっていますが、ぜひとも単行本を入手して、時折ぱらぱらとめくる楽しみを味わってください。amazonなら古本でも購入できますよ。
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ニンニク酢&ショウガ酢

ニンニク酢&ショウガ酢

ニンニク酢&ショウガ酢,
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 いい天気の日曜日、我が家の定番調味料のニンニク酢&ショウガ酢を作りました。ずいぶん前に、テレビの料理番組で中華料理の調味料として紹介されていたもの。肉炒めにはニンニク酢、野菜炒めにはショウガ酢と教わったのですが、仕上げに少し入れるだけ。食欲をそそる香りが立って、本当に便利。一度作ると、後は少しずつ酢を足していくのですが、ニンニクの色がだいぶ変化してきたので作り替えました。日付は忘れたのですが、1年以上は経っているでしょうね。これまでのニンニクとショウガはとっておいて、食材として利用します。


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スペアリブと大根の煮物

スペアリブと大根の煮物

スペアリブと大根の煮物,
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 昨晩は来客、近所のスーパーで物色していると、スペアリブが安売りでした。二パック買い込んで、一品目は大根と一緒に煮てみました。まずは鍋にたっぷりの湯を沸かして、スペアリブを茹でます。10分程度で一度取り出して水洗い、綺麗にしてから再び鍋へ。ひたひたの水にショウガのスライスを数片、煮立ったらあくを取って醤油と味醂を入れてコトコトと。大根は別に糠を入れて軟らかく煮ておき、豚肉がある程度柔らかくなったところへ入れます。一煮立ちした後は火を止めてそのまま、ゆっくりと時間をかけて味をしみこませます。頂く時には、柚子胡椒がお勧め、なければ七味唐辛子でも。もう一パックは、塩・胡椒・ハーブ・オリーブオイルに浸けておいて、オーブンで焼きました。いずれもイメージ通りのできあがり、来客のほめ言葉を肴にアルコールが進んだ夜でした。


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豚の紅茶煮と半熟卵

豚の紅茶煮と半熟卵

豚の紅茶煮と半熟卵,
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 9月10日(木)、勤務先の一期生で京都で働いている二人組、恒例のチャリンコツアーのゴールが我が家。前回は私が出張で会えなかったので、kumaikoさんもお招きしての賑やかな夕飯。少し遅れて我が家の常連客2人、会議が早めに終わったツレアイも加わった賑やかな食事会でした。メインディッシュは「豚の紅茶煮と半熟卵」、近頃は半熟卵を好んで作るのですが、昨晩は上出来でした。他には、セロリハンバーグ焼き野菜、炊き合わせ、キュウリと穴子の和え物、ふかし芋など野菜をたっぷり。若手女子3名が帰った後もワイン飲みつつ話題は尽きず深夜まで、ご近所の皆様、お騒がせしました。


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イカにもお盆

 8月16日(日)お盆休みの最後の日、生家の母のご機嫌伺いに。拙宅から約1時間で日生中央、ここで昼食を仕入れてさらに15分程走れば浄土真宗本願寺派・信明山長宣寺、予想以上に元気な様子で母と義姉が迎えてくれました。写真をご覧頂くといいのですが、今は立派な山門が出来て境内も緑であふれています。私が子どもの頃は門といっても石柱が2本立っているだけ、塀はと言えば貝塚を巡らしたもの。夏休みの境内は、子どもたちのラジオ体操の場であって、樹木などほとんど無かったのです。今年米寿を迎えた母は、この日も朝から車を運転してお勤めをしてきたとか。ま、これが元気の源ではあるのでしょうが、私としては運転が心配。それでも息子たちの近況報告も交えて、短時間の帰省はそれなりに楽しいものでした。夜は五山送り火をテレビで、前日いただいた日本酒を少し、つまみは写真の一品、お盆は静かに過ぎていきます。


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打ち上げぢゃ〜

 12日(水)で職場の業務は終わり、13日(木)〜16日(日)まで一斉休業。教職員個々の夏休みは別として、誰はばかることなく休めるわけであります。ということで、昨晩は仲間と食事を楽しみました。集まったのは、同僚sampe氏・harimayaさん、一期生で東京から休みで戻ったKさん、堺からはMさんと私の5人。行ったのは、寺町二条にある台湾料理・青葉(ちんえい)。とてもとても元気なお母さんに迎えて頂いて、いきなりシャツの柄をほめていただき、初対面とは思えぬほどフレンドリーな関係に。料理はというと、まず写真のエビマヨネーズ、ぷりぷりエビに自家製マヨネーズが絡まって美味しい。空心菜の炒め物は、スープの味が素晴らしく、水餃子は当然、新さんまの唐揚げもあったりして、十分に満足できました。紹興酒を頂いてご機嫌の私は、コーヒーに向かうメンバーと別れてタクシーで帰宅、本当にたっぷりと睡眠を取ることが出来ました。


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いわしのとむらい

カボチャのエビ餡かけ

カボチャのエビ餡かけ,
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 一日中雨、朝の散歩も映画も諦めて、終日部屋の中で家事や読書。冷蔵庫・冷凍庫の掃除で夕飯、写真は冷凍庫から発掘したむきエビを使った「カボチャのエビ餡かけ」。淡泊なカボチャに、素麺つゆの残りを薄めた餡をかけました。読書と言えば、ワンクリックで購入後開封せぬままの本がアチコチに。その一つを明けてみると、下重暁子さんの「くちずさみたくなる名詩」がありました。彼女は元NHKアナウンサー、早稲田の国文出身でフリーになってからの文筆活動の成果の一つがこの本。どういう経緯で発注したかは忘れてしまいましたが、彼女自身による朗読CDを聞きながらの読書は贅沢な時間。大きめのマグカップでびーんず亭のコーヒーを飲みながら、いやぁすっかり夏休み気分の一日でした。


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茗荷バーグ枝豆入り

茗荷バーグ枝豆入り

茗荷バーグ枝豆入り,
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 土曜日には新潟から枝豆、日曜日には熊野から野菜沢山、美味しいご飯で幸せな週末でした。昨晩のメインディッシュは「茗荷バーグ枝豆入り」。satoshi-kさん宅の茗荷をたっぷりと入れ込んだ鶏ミンチのハンバーグ、そこへ新潟の枝豆を入れてオーブンで焼きます。茗荷の風味を大切にしたいので味付けは薄め、塩は入れずに淡口を小さじ一杯だけ。茗荷の食感と風味が大好きです。他には「空心菜の炒め物」、「焼き茄子」、「獅子唐煮」と夏野菜のオンパレード、ま、減量は明日からにしましょう。


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枝豆豆腐

枝豆豆腐

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 昨日いただいた枝豆、何か一品と考えた結果、豆腐と和えてみました。冷凍庫にあった頂き物の明太子を解凍し、水気を切った木綿豆腐とあえ、そこへゆがいた枝豆を入れるだけ。近頃の明太子は無添加のものが大半で塩気もきつくなく、大変上品な仕上がりに。見た目に涼やかで、夏の一品としてお勧めです。なお、クリック恐怖症の読者のために付け加えると、写真をクリックした後、Flickr画面の画像の上の ALL SIZES のボタンを押せば、拡大してご覧頂くことができます。お試しください。


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ハーモーナス

ハーモーナス

ハーモーナス,
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 7月19日(土)は土用の丑の日、20日(日)になってもスーパーの魚売り場は鰻一色! しかし私のお目当ては鰻ではなく鱧、普段なら夏場のメインだけあって堂々と並んでいるのですが、この日ばかりは隅っこでひっそりと。なるべく大きなカットのものをいくつか選び、来客用のメインディッシュに。その副産物が写真の料理、そう、鱧の煮汁を使って茄子を炊いたのです、名付けて「ハーモーナス」。夏休みの家族旅行の途中にお立ち寄りいただいたKファミリー、一年ぶりの再会でしたが、下のお嬢さんの成長ぶりにびっくり。美味しく和やかな時間を過ごすことが出来ました。


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