第三回桂米二一門会(京都文芸会館)

 京の噺家・桂米二さんの一門会、第一回は2012年1月29日、第二回が2012年5月6日、そして本日が三回目。一門とはいえ弟子二人、師匠の配慮(叱咤?)でこれだけ頻回に出番を与えていただけるのは大変有り難い。二乗・二葉のお二人も十分その意義を感じて(?)、毎回熱心に取り組んでおられます。とくに二乗君にとっては、他の会ではなかなかかけられないような大ネタにチャレンジできる絶好の機会。今回もいつにも増して満員大入り、「二葉ちゃん見たさ」の客が多いことは否めませんが、入門10年の節目の年、二乗君の飛躍に期待したいですね。
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kindle de 青空文庫を楽しむ

 年末に届いたkindle、なかなか楽しゅうございます。その評価をめぐっては色々とありますが、プラス評価のポイントはその圧倒的な読みやすさ、マイナス評価としては新刊の少なさやamazon限定故の融通のきかなさなどあるようですね。正月休みにいろいろと試した結果、自分なりのスタンスを決めました。私個人の日常の仕事はiPhone+iPad+iMac+MacBook AirというツールをDropbox+Evernote+iCloud という環境下で行います。では kindle の位置づけはどうかというと、「青空文庫リーダー」という役割を与えることにしました。現在、岩波書店から新しい圓朝全集が発売されていますが、とても個人的には買えません。しかし、彼の作品を読むだけなら青空文庫を利用すれば費用はかからない。ということで、落語関連のものを中心として楽しんでおります。
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米朝一門会(2013年1月2・3日)

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 正月にはやはり笑いで福の神を招き入れたいもの、昨年の場合は元日に吉弥さんの会、4日に天満天神繁昌亭での歌之助が遺したネタ達と2回出かけていました。今年はサンケイホールブリーゼでの米朝一門会、例年2日間にわたって開催されますが、私は3日(木)に行ってきました。開場5分前に着いたのですがホールには大勢の客、ほどなく三味線・鉦・太鼓で賑やかに(これはシコロと呼んでいいのか?)客を迎え入れ、私の座席は1階最後列、場内は満席どころか補助席も出る大入り。新春らしい華やぎの中で、まずは開演前にグッズ購入。米朝一門の系図手ぬぐいは数枚手元にありますがだいぶ古いもの、米二さんのお弟子さん・二葉ちゃんの名前が入ったものが欲しくて早速購入。その横には昨夏の桂米朝展で販売された資料集の新しいバージョンがあったのでそれも購入、嬉しい土産が出来ました。
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マメに更新しています

[flickr id=”8295989734″ thumbnail=”thumbnail” overlay=”true” size=”medium” group=”” align=”left”]  冬至も過ぎて、少しずつではありますが日が長くなっていきます。今年は授業終了日が昨年より早かったこともあって、穏やかな歳末を迎えております。写真は我が家のバルコニーの山椒の木、最も身近な冬景色であります。このブログのポストもほぼ一週間おき、定期的にお立ち寄りいただくお客様もずいぶんと少なくなってきました。んが、実はけっこうマメに更新しているのですよ。WordPressでは普通のポストに加えて、ページというものがあります。実は、私が力を入れているのはこちらの方、お時間あるときにでもブログタイトル下のメニューをご覧下さい。あ、iPhoneのかたはタイトル右端のMenuをタップして下さいね。
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第58回臨時停車の会

[flickr id=”8252769271″ thumbnail=”thumbnail” overlay=”true” size=”large” group=”” align=”left”]  夜の落語会は極力京都に限定、だって早く帰って呑みたいから。昼のうちにつまみを用意して向かったのは京都府立文化芸術会館、拙宅からは西大路七条から市バス202系統乗車、円町経由・河原町丸太町で下車して徒歩で会場へ。開場時刻丁度に到着して所要時間は40分、客の出足がゆっくりで最前列に着席、しかし開演時にはほぼ満席となりました。和室で座布団ですからけっこう足腰に負担がかかるのですが、最前列はその点足の組み換えが楽。演者の「つば」を間近で確認しながら、たっぷりと楽しませていただきました。
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立川談春独演会(2012年10月27日)

 立川談春師、近頃は関西公演に力を入れておられますね。京都はというと、昨年4月に二日間開催された時に聴いています。小遣いにも時間にも(あまり)余裕のない身としては、落語会で3000円を超えるチケットは正直厳しい。今回は3000円と言うことと京都市内ということでチケット入手、会場の府民ホール・アルティは京都御所の西隣、拙宅から車で15分で御所の駐車場に着きました。場内は二階の両サイドの席が空いてはいましたが、9割近い入り。可動式の椅子は奥行きがなくて少し硬いのですが、4列目上手の席。14時6分に始まって仲入り入れて終演が16時20分、さほど疲れることなく噺に集中できて誠に結構な会でした。実は来年2月24日(日)に今回の会場直ぐ近くの護王神社で弟弟子の立川志らく独演会が開催されるのですが、最初と最後でその話題に触れていました。昨年の師匠・談志の死以来、盛んに発言する志らくと沈黙する談春との間がいろいろと取りざたされていましたが、「チラシがあるのならまけばよかったのに」と。本当のところはわかりませんが、あえて話題にすることで弟弟子へのエールと受け止めておきました。ちなみに、来春の志らく独演会チケットは予約済、これで晴れて立川流四天王をすべて生で聴くことができます。
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柳家三三独演会(2012年9月9日)

 小遣いも厳しいので京都以外の落語会は自粛しているのですが、それでもPiaのメルマガで落語関係が来ると(それしか来ないのですが)ついつい見てしまい、「先行予約」などと言われるとダメ元でクリック・・・。今日もそんなチケットで昼から大阪・ABCホールへ行ってきました。柳家三三独演会「昼下がりの怪談噺」と銘打っての2席、13時開演の14時45分終演というコンパクトな会はあっさりしていて結構でした。昨日の昼・夜、そして今日の昼と3回興行、満席ではありませんでしたが、東京の若手真打ちがこれだけの興行ができるというのが凄い。ただし、個人的には大阪の会はこれが最後だろうなぁ(多分・・・)。
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第56回臨時停車の会(2012年8月7日)

 京の噺家・桂米二さんが世話役の落語会、いつもはツレアイと行くのですが生憎予定が入ったためにkumaikoさんを誘って行ってきました。少し早めに着いたので、腹ごしらえに向かったのは直ぐ北にある新福菜館府立医大前店、外でラーメンを食べるなど何年ぶりだろう?この会は火曜日の夜に設定されているのですが、普段は授業の関係で無理、夏休みは有り難い。場所はいつもと同じ京都府立文化芸術会館、立秋とは言え厳しい暑さ、さすがにこの時期の和室での会を避ける方が多かったのか、いつもより会場のスペースに余裕がありました。
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第六回さん喬・松喬二人会

[flickr id=”7660337770″ thumbnail=”thumbnail” overlay=”true” size=”medium_800″ group=”” align=”left”] 昨年7月31日に第四回を聴いていますが、年末に松喬師の肝臓癌が発覚、それ以後の闘病生活についてはご本人がブログで報告されています。経過についてはそちらをご覧いただくこととして、何しろ久しぶりに拝見した姿がげっそりとやつれています。7月11日に放送された「平成紅梅亭」の画面でもいささかお疲れのようでしたが、明らかにその時より辛そうな印象。高座に座る際見台に手を置いているところから、本当に大丈夫かと心配しました。ところが、噺に入ると段々と調子が出てきて声の張りは素晴らしい。ご本人も仰っていましたが、精神力の強さに感じ入りました。記憶に残る1日、やはり行っておいてよかった。
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桂米二独演会(2012年7月14日)

 京の噺家・桂米二さん、先日米朝事務所のFacebookページでインタビューが掲載されていました。そこにもあったことですが、「独演会」と名付けているのは地元京都の会だけ。今日の客席は八割程度の入りか、毎度のことながら、一人できっちり三席つとめる姿勢はすばらしい。私は2004年に関西の職場に戻って以降落語会通いを復活させたのですが、やはり地元ということで米二さんの会がどうしても多くなります。独演会に限っていえば、噺家生活30周年の会が2006年10月、2007年は今日と同じ7月14日2009年は11月、昨年は噺家生活35年という節目の年、そして今年は祇園祭で混雑する三連休での開催。米朝直系の噺を手堅く演じきるその存在は本当に貴重、本日のプログラムにあった長老連への畏敬の念、やがて自身がその立場となられるよう末永い活動を願うものです。
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